心不全8、心不全の原因となる病気2
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◆ やぶ医師のひとりごと 第 96 号 ◆
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H19年11月2日発行 購読者数 11144名
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「健康、病気なし、医者いらず」
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<本日のテーマ> 心不全8(心不全の原因となる病気2)
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今日も「心不全の原因となる病気」についての続きです。
まずは、先週までの復習。
●心不全とは
○「心不全」というのは、「病気」ではなく、「病態」。
○心不全の原因となる「病気」として、
心筋梗塞や心臓弁膜症、心筋症などがある。
●心臓の役割
○「心臓」は、血液を循環させる「ポンプ」の役割をしている。
○心臓のポンプ機能が低下した状態の事を「心不全」という。
●心不全の症状
1)心臓(ポンプ)の出力低下による症状
○疲れやすい、頻脈、動悸
○息切れなど運動能力の低下
2)肺のうっ血による症状
○呼吸困難、起座呼吸
○咳、痰(ピンク色の泡状の痰)
3)腎臓のうっ血による症状
○尿量が減り、体重が増える。
4)消化器のうっ血による症状
○食欲低下、吐き気、お腹の張り
5)全身のうっ血による症状
○体のむくみ
●心不全の重症度(NYHA分類)
○NYHA I度
心臓病はあるけど,通常の身体活動では症状がないもの。
○NYHA II度
心臓病のため,通常の身体活動がある程度制限されるもの。
○NYHA III度
通常の身体活動が高度に障害される心不全。
○NYHA IV度
安静時でさえ、症状が出る心不全。
●心不全の原因となる病気
1,心筋不全によるもの
1)心筋自体の障害
○心筋梗塞
○心筋症
○心筋炎
○老化心
「心臓」は、血液を循環させる「ポンプ」の役割をしています。
で、そのポンプの機能が低下した状態が「心不全」です。
「心不全の症状」として、疲れやすさや、息切れ、動悸、頻脈、
呼吸困難、咳、痰、食欲低下、吐き気などがあって。
心不全の原因となる病気には、心筋梗塞、心筋症、
心筋炎、老化心などがあるって話でした。
先週は、心不全の原因となる病気のうち、
「心筋自体の障害」によるものを勉強したのですけど。
今日は、それ以外の原因の病気についてです。
●心不全の原因となる病気
1,心筋不全によるもの
2)全身の低酸素に続発するもの
○貧血
血液っていうのは、酸素とか栄養とかを、
全身に運ぶ役割をしているんです。
で、心臓っていうのは、血液を送り出すポンプの役割です。
血液の中でも、酸素を運んでいるのは、
「ヘモグロビン」っていうものです。
聞いたことある人も多いと思いますけど。
健康診断とか献血なんかでも、採血をして、
このヘモグロビン(Hb)の値を見て貧血かどうか診断します。
正常値は、男性と女性で違うんですけど。
だいたい、12~18g/dl位です。
Hb 8の人は、Hb 16の人に比べて、
酸素を運ぶヘモグロビンが半分しかないのですから。
全く同じ量の酸素を運ぼうと思ったら、
2倍の血液を運ばなければいけない計算になります。
血液をたくさん運ぶためには、血液を送り出す
「心臓が頑張る」って事になるんですよ。
ずーっと、貧血が続いていると、
心臓がずーっと頑張り続ける事になるので。
だんだん、心臓が疲れて来ちゃうんですよ。
そいで、心臓がついに耐えられなくなって、
最終的には「心不全」という状態になる事もあります。
○慢性の肺疾患など
慢性の肺疾患っていうのは、肺がずーっと悪い状態という事です。
肺が悪いって事は、酸素を取り込む能力が足りないって事だから、
ずーっと血液の中の酸素が足りない状態になります。
酸素を運ぶヘモグロビンの値は正常でも、
酸素の濃度自体が低い場合。
貧血の時と同じように、心臓がずーっと頑張って、
たくさんの血液を送り出さないといけないんです。
その結果、心臓が頑張りすぎて、疲れちゃって、
最終的には「心不全」になる場合もあります。
3)全身のホルモン、代謝異常
○甲状腺機能亢進症、低下症
甲状腺っていうのは、「のどぼとけ」の下にある臓器なんですけど。
これは、甲状腺ホルモンっていうホルモンを出す臓器です。
甲状腺ホルモンっていうのは、体の新陳代謝を促す
役割をしていて、発育や発達に必要なんですよ。
甲状腺ホルモンが出過ぎる、甲状腺機能亢進症だと、
心臓が頑張りすぎて、脈が速くなってしまいます。
そうなると、貧血や慢性肺疾患のように、
心不全になる場合もあります。
逆に、甲状腺ホルモンが少なすぎる、甲状腺機能低下症は、
心臓の動きが遅くなりすぎる場合があります。
この場合、心拍数が遅くて、心臓が血液を送り出す
機能も低下して、十分な血液を送り出せないので、
心不全になる場合もあります。
○脚気など
脚気っていうのは、ビタミンB1不足によって、
起こる病気の事です。
名前くらいは聞いたことがある人が多いと思いますが。
まあ、今の日本では、普通にご飯を食べている人では、
ならない病気です。
お酒ばっかり飲んで、ほとんど食事を摂ってない人とか、
スナック菓子ばっか食べて、食事を摂らない人くらいです。
ビタミンB1っていうのは、エネルギー代謝や
糖代謝に関与しているのですけど。
そのビタミンB1が足りなくなると、交感神経っていう
神経が障害されて、「脚気心」になっちゃって、
「心不全」が起こる場合があります。
って事で、今日は「心不全の原因となる病気2」についてでした。
そいじゃあ、今日はここまで。
いつものように、下にまとめを書いておきまね!
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【今日のまとめ】
●心不全の原因となる病気
1,心筋不全によるもの
2)全身の低酸素に続発するもの
○貧血
○慢性の肺疾患など
3)全身のホルモン、代謝異常
○甲状腺機能亢進症、低下
○脚気など
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