心不全13、心不全の治療1
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◆ やぶ医師のひとりごと 第 101 号 ◆
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H19年12月7日発行 購読者数 11261名
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<本日のテーマ> 心不全13(心不全の治療1)
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今日は「心不全の治療」についてです。
まずは、先週までの復習。
●心不全とは
○「心不全」というのは、「病気」ではなく、「病態」。
●心臓の役割
○「心臓」は、血液を循環させる「ポンプ」の役割をしている。
○心臓のポンプ機能が低下した状態の事を「心不全」という。
●心不全の症状
1)心臓(ポンプ)の出力低下による症状
○疲れやすい、頻脈、動悸、息切れなど運動能力の低下
2)肺のうっ血による症状
○呼吸困難、起座呼吸、咳、痰(ピンク色の泡状の痰)
3)腎臓のうっ血による症状
○尿量が減り、体重が増える。
4)消化器のうっ血による症状
○食欲低下、吐き気、お腹の張り
5)全身のうっ血による症状
○体のむくみ
●心不全の重症度(NYHA分類)
○NYHA I~IV度
I度が軽症で、IV度が重症
●心不全の原因となる病気
1,心筋不全によるもの
1)心筋自体の障害
○心筋梗塞、心筋症、心筋炎、老化心
2)全身の低酸素に続発するもの
○貧血、慢性の肺疾患など
3)全身のホルモン、代謝異常
○甲状腺機能亢進症、低下症、脚気など
2.機械的障害
○心臓弁膜症
「○○弁閉鎖不全症」、「○○弁狭窄症」
○先天性心疾患(生まれつきの心臓の病気)
○心臓を包む膜の病気
「収縮性心外膜炎」、「心タンポナーデ」
○高血圧
1)長期の徐脈(遅い脈)
○洞機能不全症候群、完全房室ブロックなど
2)長期の頻脈(速い脈)
○心房細動、発作性上室性頻拍症など
●心不全の検査
1)胸部レントゲン写真
2)心電図
3)血液検査
4)心臓超音波検査(心エコー)
5)24時間心電図(ホルター心電図)
6)心臓核医学検査
7)トレッドミル運動負荷検査
8)心臓カテーテル検査
9)胸部CT、MRI
「心臓」は、血液を循環させる「ポンプ」の役割をしています。
で、そのポンプの機能が低下した状態が「心不全」です。
「心不全の症状」として、疲れやすさや、息切れ、動悸、
呼吸困難、咳、痰などがあります。
そして心不全の原因となる病気には、心筋梗塞、心臓弁膜症、
高血圧、徐脈や頻脈等の不整脈があるんですよ。
そいで、先週は心不全って診断するための検査には、
胸部レントゲンや心エコー、心臓カテーテル検査、胸部CT,MRI
などがあるって話でした。
そいじゃあ、いろんな検査して、心不全って診断したら、
その後はどんな治療をするの?
って事で、今日は「心不全の治療」についてです。
●心不全の治療
心不全っていうのは、「病気」ではなくて、心臓の機能が落ちた
「病態」だ、って事は何度も書いているとおりですけど。
心臓のポンプ機能が落ちて、結果として体の中に水が貯まった状態。
これが心不全です。
こういうのを医学用語で「うっ血」って言うんでしたね。
肺にうっ血すると、呼吸が苦しくなるし。
腎臓にうっ血すると、尿量が減って体重が増えるし。
全身がうっ血すると、体(特に足)がむくんでしまいます。
これが、心不全の症状です。
じゃあ、心不全の治療は、っていうと。
おおざっぱに言うと、「体の中に貯まった水分を、
体の外に出してあげる。」
っていうのが、心不全の治療になります。
体の外に水分を出す行為、っていうと。
単純に考えて「おしっこ(尿)」をする事ですよね。
そうなんですよ。
たくさん「おしっこ(尿)」を出すようにするのが、
心不全の治療の中心になります。
それと、もう一つ大事な事があります。
心不全っていっても、分け方によって2種類に分けられます。
それは、「急性心不全」と「慢性心不全」です。
「急性心不全」っていうのは、その名の通り。
急に心不全になる病態の事です。
「慢性心不全」は、徐々にゆっくり心不全になる病態というか、
それなりに体全体のバランスがとれていて、
状態が安定している心不全の場合の事を言います。
慢性心不全の人が、急に胸が苦しくなる
って事も良くあるんですけど。
慢性心不全が、急激に悪化する場合の事は、
慢性心不全の「急性増悪」って言います。
この治療は、急性心不全と同じです。
「急性心不全」なのか、「慢性心不全」なのかって事で、
「心不全の治療」っていうのは大きく変わります。
それと、「心不全そのもの」の治療に加えて、
「心不全の原因となる病気」の治療があるんですよ。
いっぺんには書ききれないので、
もったいつける、って訳じゃないけど(笑)
また長くなりそうなので、次回にしますか。
って事で、今日は「心不全の治療」についてでした。
そいじゃあ、今日はここまで。
いつものように、下にまとめを書いておきますね!
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【今日のまとめ】
●心不全の治療
○「体の中に貯まった水分を、体の外に出してあげる。」
というのが、心不全の治療の基本。
○「急性心不全」と「慢性心不全」があって、
それぞれに対して、治療内容が異なる。
○「心不全そのもの」の治療に加えて、
「心不全の原因となる病気」の治療もある。
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