脳梗塞8、脳梗塞の予防
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◆ やぶ医師のひとりごと 第 56 号 ◆
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H19年1月26日発行 購読者数 9345名
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<本日のテーマ> 脳梗塞8
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脳卒中シリーズの脳梗塞について。
まずは、先週までのまとめ。
●脳梗塞とは
「脳に行く血管」が「詰まる」病気。
●脳梗塞の種類
1)ラクナ梗塞
2)アテローム血栓性脳梗塞
3)心原性脳梗塞
●脳梗塞の症状
□片麻痺(半身が動かなくなること)
□失語症(言葉がしゃべれなくなること)
□意識障害
□頭痛、吐き気は、ない事も多い。
●脳梗塞の治療(急性期)
○血栓溶解療法
「脳に行く血管」に血が詰まったら、すぐに溶かす治療。
○脳のダメージを少なくする治療(内科的治療)
△脳梗塞後に、脳の膨らみを少しでも抑えて、
脳のダメージを抑える治療(点滴)。
△脳の循環を良くする治療(点滴)。
△脳の神経細胞を保護する治療(点滴)。
○外科的治療
△脳がむくんでいる間、一時的に頭蓋骨の一部を切ってはずす手術。
△動脈に詰まった血の固まりを取り除く手術。
△血液の不足した脳に対する血管のバイパス術。
●脳梗塞の治療(慢性期)
○内科的治療
1,血液をサラサラにする治療
2,原因となる病気の治療
○外科的治療
首の血管が狭い場合に、予防的にその部分を取る、もしくは広げる。
1,頸動脈内膜切除術
2,血管内手術
●脳梗塞の治療(リハビリテーション)
○脳卒中後のリハビリテーションの目的
△脳卒中の後、訓練をする事によって、障害の程度を軽くする。
△残された機能を最大限に引き上げ、社会復帰させる事。
○リハビリテーションの内容
△ベッドサイドでの関節運動(関節可動域訓練)。
△座位保持、自分で起きあがる訓練。
△自分で立ち上がる訓練。
△歩行器を使って歩行する訓練
△自力のみで歩行する訓練、等
△鉛筆で文字を書く、箸で物をつまむ等、作業の訓練。
△嚥下の訓練、言語の訓練等。
「脳梗塞」っていうのは、「脳に行く血管」が詰まる病気です。
そして、その結果、片麻痺、失語症、意識障害等の症状が出ます。
脳梗塞になったら、脳のダメージを少なくする治療、
もう一度脳梗塞にならないようにする治療、
そして、機能を回復するために、リハビリテーションが行われます。
じゃあ、そうならないために、って事で。
今週は、脳梗塞の予防についてです。
でもね。
実は、前からこのメルマガを読んでいる人にとっては、
あんまり新しい事はないんですよ。
なんでかって言うとですねー。
脳梗塞の種類には、1)ラクナ梗塞、2)アテローム血栓性脳梗塞
3)心原性脳梗塞、の3つがあるんですけどね。
脳梗塞の治療でも書きましたが、このうち
1)ラクナ梗塞、2)アテローム血栓性脳梗塞
って言うのは、「動脈硬化」が原因なんですよ。
動脈硬化って言うのは、その名の通り、
血管が硬くなって細くなる事なんですがね。
年齢が高くなると進むって事は当然なんですけど。
動脈硬化というのは、高血圧や糖尿病、高脂血症なんかの
「生活習慣病」があると、早く進むんですよ。
と、いうことは、脳梗塞の予防=生活習慣病の予防
と言っても良いって事になりますよね。
このメルマガ「やぶ医師のひとりごと」は、
前に生活習慣病については細かく書いていきましたから。
昔からの読者にとっては、復習になるって事です。
●脳梗塞の予防
2004年初頭に「脳卒中治療ガイドライン2004」
ってのが発表されたんですけどね。
そこで、脳梗塞の危険因子って事で確定したものがあるんですよ。
それは何かって言うと。
喫煙、飲酒、
高血圧、糖尿病、高脂血症、心房細動、
無症候性脳梗塞、無症候性頚動脈狭窄
です。
無症候性っていうのは、医学用語で、「症状がない」って事です。
脳梗塞の症状っていうのは、麻痺とか、ろれつが回らないとか、
そんなやつ、っすね。
脳梗塞の危険因子っていうのは、その病気とか、習慣とか
そういうのがあると、脳梗塞になりやすいですよ。
ってものの事を、「危険因子」って言います。
で、脳梗塞の予防って事なんですけどね。
危険因子 →→→ 脳梗塞
って事っすから。
この危険因子そのものを予防できれば良いんですよ。
では、個別に見ていきましょう。
○「飲酒」、「喫煙」
これは、「病気」じゃなくって、「生活習慣」ですから。
やめりゃあ良いんですよ、酒、タバコを。
禁酒、禁煙をすれば、脳梗塞になる確率が減るって事っす。
○「高血圧」、「糖尿病」、「高脂血症」
これらは、いわゆる「生活習慣病」というやつですよ。
何回もこのメルマガで書きましたから。
いちいち細かく書くと長くなるし、また同じ事の繰り返し
になっちゃいますから、省略しますけどね。
適度な食事と、適度な運動。
食事の場合、高血圧に関しては、「塩分制限」。
他の病気に関しても、全て「カロリー制限」。
そして、運動は「有酸素運動」って事になります。
もっと細かく知りたい人は、こちらをどうぞ!
★ 日本一わかりやすい!「高血圧」
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糖尿病はこっちでーす↓
★『日本一わかりやすい!「糖尿病」』
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○心房細動
ま、「不整脈」の一種ですね、これ。
脈が乱れて、どきどきしたり、すごーく脈が速くなると、
息が切れたり、って症状が出ます。
ま、症状がない人もいるんですけどね。
そいで、この「心房細動」という不整脈があると、
脳梗塞の中でも、「心原性脳梗塞」というタイプの
脳梗塞になりやすくなります。
心房細動という不整脈があって、全く治療をしていない場合、
普通の人の数倍~10倍位、脳梗塞になりやすくなります。
しかし、残念ながら今の所、心房細動を予防する
「生活習慣」はありません。
でも、不整脈を予防する薬や、降圧薬の一種を飲むと、
心房細動になる確率を下げる事ができます。
じゃあ、そういう薬を飲むためにはどうすればよいかっていうと、
「循環器内科」にかかれば良いんですよ。
ま、循環器内科にかかったからって、全員この薬を出される
わけではないんですけどね。
心電図なんかを見れば、この人が心房細動になりやすいか、
って事はある程度わかりますから。
動悸などの症状がある人。
または、健康診断で不整脈を指摘された事のある人は、
一度循環器内科を受診しても良いかもしれませんね。
その為には、「健康診断」を受けて下さいね!
○無症候性脳梗塞、無症候性頚動脈狭窄
症状がない脳梗塞、症状がない、首の血管が細い人の事っす。
これを調べるには、病院で検査しなきゃならないんですよ。
頭のCTとか、MRIとかってやつですよ。
これは、脳外科に行けばできますが。
全く症状とかがない場合は、いわゆる「脳ドック」
ってやつになるので、保険が効かないんですよ。
病気じゃないから。
全員一回は「脳ドック」を受けろ、とは言いませんけどね。
血圧が高いとか、血糖値が高いとか、コレステロールが高いとか、
そういう脳梗塞になりやすい人で、年齢も中年以降であれば、
一回位受けてみても良いと思いますよ。
という事で、今週は脳梗塞の予防についてでした。
そいじゃあ、今日はここまで。
いつものように、下にまとめを書いておきます。
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【今日のまとめ】
●脳梗塞の予防
○禁酒、禁煙をする。
○高血圧、糖尿病、高脂血症の予防の為に、
食事・運動療法を行う。
○心房細動を予防する為に、健康診断を受ける。
それで不整脈を指摘された人や、動悸などの症状がある人は、
早めに循環器内科を受診する。
○無症候性脳梗塞、無症候性頚動脈狭窄を見つける為に、
血圧が高い、血糖値が高い、コレステロールが高い人は、
中年以降であれば「脳ドック」を受けてみる。
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