脳梗塞4、脳梗塞の治療1
スポンサードリンク━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ やぶ医師のひとりごと 第 52 号 ◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
H18年12月29日発行 購読者数 7911名
────────────────────────────────
ブログ: http://kenkoubyoukinashi.blog36.fc2.com/
__________________________
<本日のテーマ> 脳梗塞4
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
脳卒中シリーズの脳梗塞について。
先週までのまとめ。
●脳梗塞とは
「脳に行く血管」が「詰まる」病気。
●脳梗塞の種類
1)ラクナ梗塞
2)アテローム血栓性脳梗塞
3)心原性脳梗塞
●脳梗塞の症状
□片麻痺(半身が動かなくなること)
□失語症(言葉がしゃべれなくなること)
□意識障害
□頭痛、吐き気は、ない事も多い。
●脳梗塞の前駆症状
1.食事中にはし(箸)を落とす。
2.言葉が出てこない。
3.片側の手足がしびれる。
4.ものが二重に見える、片方の目が見えにくい。
5.パピプペポ・ラリルレロがはっきり言えない。
6.目の前が暗くなる。
7.ふらっとする、ふわっとする感じ
そういった症状が数分~数十分間続く。
「脳梗塞」っていうのは、「脳に行く血管」が詰まる病気です。
そして、その結果、片麻痺、失語症、意識障害なんかの
症状が出るって話でした。
そいじゃあ、脳梗塞になってそういった症状がでたら、
どういう治療をするのか、って事で。
今日は脳梗塞の治療についてです。
○脳梗塞の治療
「脳梗塞」っていうのは、「脳に行く血管」が詰まる病気。
って、脳梗塞シリーズになってから書いていますけどね。
具体的に、何が詰まるかって言うと、ほとんどの場合
「血」が固まって、そいで、それが血管に詰まるんですよ。
ちょっと話は変わって、
転んで膝を擦り剥いたら、「血」が出ますよね。
でも、血がでても、しばらくしたら、血は止まりますよね、普通。
もし血が出ても止まらなかったら、膝を擦り剥いただけでも、
出血多量で死にますから。
でも、普通の人は、膝を擦り剥いただけじゃ、死にませんよね。
血液の病気とか、血が止まりづらくなる薬を飲んでいる人の場合、
擦り剥いたり、怪我しただけで大変な事になる場合もありますが。
普通の人は、血が出ても自然に血が止まるように、
人間の体っていうのはできています。
膝を擦り剥いたら、いつの間にか「かさぶた」が出来ていますよね。
「かさぶた」っていうのは、血が固まったものなんですよ。
で、「かさぶた」なんですがね。
できてすぐに、「固まったかな」って思ってはがすと、
内側の方が固まっていなかったりしますよね。
子供の頃に、痛い目にあった覚え、ありませんか(笑)
大人になっても、なんとなく、はがしたくなりますが。
そいで、数日経って、完全にかたまると、上手にはがせたり、
自然にはがれたりしますよね、「かさぶた」。
そんな感じで「血」っていうのは、完全に固まるまでに、
少し時間がかかるんですよ。
逆に言うと、「血」が固まってすぐにならば、
「血の固まり」を「溶かす」事ができるんですよ。
だから、最も良い脳梗塞の治療というのは、
「血管の中の血の固まりを、溶かす事」なんです。
こういうのを、医学用語で
「血栓溶解療法」と言います。
ま、言葉を覚える必要はありませんけどね。
脳梗塞っていうのは、脳に行く血管に血が固まって詰まり、
その先に血(酸素)が行けなくなって、
そいで脳がやられちゃう病気なので。
血の固まりを溶かす事ができれば、その先に血が流れるので。
脳に血が流れて、一件落着ってわけですわ。
ま、きれいさっぱり良くなるってわけではないんですがね。
でも、さっき言ったように、時間が経つと固まっちゃうから、
固まってからすぐに、血の固まりを溶かさないといけないんです。
具体的には、脳梗塞になってから「3時間以内」です。
だから、前回も書いた様な、「脳梗塞」を疑うような
症状が出たら、すぐに病院に連れて行ってあげて下さいね!
そして、使う薬の名前は「t-PA」って言います。
ついこの間、脳梗塞の「画期的な新薬」って事で、
テレビに出ていましたねー。
ま、日本では認可されてからは、まだ1年くらいなんですが。
欧米ではもう10年位使われているので、ちょっと「新薬」
って言うのはどうかなー、って思ってテレビ見ていましたけどね。
「脳梗塞」っていうのは、「脳に行く血管」に「血の固まり」
が詰まって、血が流れなくなる病気なので。
一番良い治療は、その「血の固まり」を「溶かす」治療。
そして、その為には脳梗塞になってから「3時間以内」
じゃないといけない、って話でした。
細かい事を言うと、「血の固まり」を溶かす薬だから、
脳出血の確率がだいたい3~10倍になるので。
脳出血になりにくい人を選んで使わないと駄目、とか。
いろいろ難しいんですけどね。
ま、細かい事は置いておいて、脳梗塞の治療で一番良い治療は、
早く血の固まりを溶かす事、って話でした。
じゃあ、脳梗塞になってから、3時間以上経ったらどうするんだ。
とか、他に治療法はないのか、とか。
そういった話は、次回って事で。
今日は、脳梗塞の治療についてでした。
そいじゃあ、今日はここまで。
いつものように、下にまとめを書いておきます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【今日のまとめ】
●脳梗塞の治療1
○血栓溶解療法
「脳に行く血管」に血が詰まったら、すぐに溶かす治療。
脳梗塞になってから3時間以内でしか、できない治療なので、
「脳梗塞の症状」を疑うような症状(片麻痺、 失語症、
意識障害など)が出たら、すぐに病院に連れて行く。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Powered by
Movable Type 3.35

