慢性腎臓病(CKD)17、慢性腎臓病(CKD)の予防
2008年08月05日
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◆ やぶ医師のひとりごと 第 129 号 ◆
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H20年6月20日発行 購読者数 13048名
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<本日のテーマ> 慢性腎臓病(CKD)17
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「慢性腎臓病(CKD)」について。
まずは、先週までの復習。
●慢性腎臓病(CKD)とは
腎臓の機能が低下し、腎臓が障害をおこした状態(病態)。
●慢性腎臓病(CKD)とは、具体的には、
おしっこ(尿)からタンパクが出たり、
腎臓の機能が100点満点中60点以下、
というのが3ヶ月以上続いた状態(病態)。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気には、
糖尿病、高血圧、慢性腎炎等がある。
●慢性腎臓病(CKD)のステージ分類
ステージ 重症度 進行度による分類
GFR(mL/min/1.73m2)
1 腎障害はあるが、GFRは正常または亢進 ≧90
2 GFR軽度低下 60-89
3 GFR中等度低下 30-59
4 GFR高度低下 15-29
5 腎不全 <15
(下線は乗数です。m2はmの2乗です。)
●慢性腎臓病(CKD)の重要性
慢性腎臓病(CKD)は、腎臓が悪いというだけでなく、
動脈硬化が進んで、心筋梗塞や脳卒中になりやすくなる。
●慢性腎臓病(CKD)の頻度
○厳密に慢性腎臓病(CKD)の定義を当てはめると、
日本には慢性腎臓病(CKD)の患者数は約2000万人。
○ただし、日本人というのは、元々腎臓が悪い人種なので、
それを考慮すると、約400万人の患者がいる。
●慢性腎臓病(CKD)の検査
○血液検査、尿検査
●慢性腎臓病(CKD)の症状
○基本的には慢性腎臓病(CKD)に症状はない。
○ただし、慢性腎臓病(CKD)が進んで、
腎機能がかなり悪くなったり、尿から大量にタンパク
が出ている場合は、体がむくんだり、
息が苦しいという症状が出る場合もある。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気1
○腎臓の機能が低下する原因
1),腎臓をたくさん使って、腎臓が疲労してくる。
具体的には年を取ること(加齢)
2),病気で腎臓の機能が悪くなる。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気2
(1)糖尿病(糖尿病性腎症)
(2)慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)
(3)高血圧(腎硬化症)、等
●慢性腎臓病(CKD)の治療
1),食事療法
2)、血圧をしっかり下げる
3)、糖尿病の人は、血糖値をしっかり下げる
4)コレステロールもしっかり下げる
5)その他
○痛み止め(非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs))、
造影剤、抗ガン剤等の薬は、たくさん使うと、
腎臓の機能を悪くする場合がある。
○痛み止めの薬(非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs))は、
自分である程度、量を調節できる場合があるので。
なるべくであれば、使うのを控える。
○適切に水分を摂る、むしろ脱水には注意する
具体的には一日に、1リットル~2リットル位。
「慢性腎臓病(CKD)」っていうのは、病気ではなく、
腎臓の機能が低下している状態(病態)です。
具体的には、腎臓の機能が100点満点中60点以下、
というのが3ヶ月以上続いた状態です。
腎臓が悪いと、動脈硬化が進んで、心筋梗塞とか脳卒中とか
恐ろしい病気になりやすくなっちゃうんですよ。
そいで、慢性腎臓病(CKD)って診断するためには、
血液検査や尿検査なんかの検査をするんですが、
慢性腎臓病(CKD)には、基本的には症状はありません。
で、腎臓の機能は年を取ったり、糖尿病や高血圧、
慢性腎炎のような病気になると悪くなるんですよ。
慢性腎臓病(CKD)の治療には、生活習慣の改善や、
血圧、血糖、コレステロールをしっかり下げる事が重要です。
それに、痛み止めなんかの薬は腎臓に悪いから、
自分でコントロールできるなら、飲み過ぎないでね!
っていう話でした。
そいじゃあ今日、「慢性腎臓病(CKD)の予防」についてです。
このメルマガで、慢性腎臓病(CKD)の前にやっていた
病気は、「心不全」についてでしたね。
その前にも、糖尿病とか高血圧とか高脂血症(脂質異常症)とか。
生活習慣病を中心に、いろんな病気について
解説してきたわけですけど。
それらの病気のほとんどについて、共通する事があります。
以前からこのメルマガを読んでくれている人や、
無料レポートで復習してくれている人ならわかるかな?
それは、病気の「治療」と「予防」は非常に似ている。
っていう事です。
なんにも原因がないっていうか、原因が今の医学では
わからない病気、っていうのもあるんだけど。
多くの病気は何か原因があって、そのせいで
病気になる、っていうパターンが多いです。
ま、原因っていうのは、一つではないんですけどね、普通は。
病気になる原因がわかっているのであれば、
病気になる前にそれを改善する、っていうのが「病気の予防」。
病気になった後に、それ以上病気を悪化させない、
っていうのが「病気の治療」ですからね。
生活習慣が原因で病気になったのであれば、それを改善して
病気にならないようにするっていうのが、「病気の予防」。
生活習慣を改善して、それ以上病気が悪化しないようにする、
っていうのが「病気の治療」ですから。
結局、やる事は同じなんですよね。
例えば、高血圧の予防は、塩分が一日10グラム以内で、
治療は塩分6グラブ以内、とか。
ちょっと厳しくなる、っていう違いはあるんですけどね。
基本的には、だいたい同じなんですよ。
言われてみれば、当たり前ですね。
もちろん、病気の治療っていうのはそれに加えて、
飲み薬や点滴の治療や、手術なんかもありますから。
それだけではないんですけどね。
そんな訳で、慢性腎臓病(CKD)の予防も、
慢性腎臓病(CKD)の治療と、基本的には一緒です。
もちろん、薬とかは使いませんけどね。
●慢性腎臓病(CKD)の予防
病気の予防っていうのは、だいたい治療と一緒だ。
という話を最初にしましたから。
慢性腎臓病(CKD)の治療について復習しましょうか。
●慢性腎臓病(CKD)の治療
○生活習慣の改善
1),食事療法
A)、塩分を一日に6グラム以内に制限する。
B)、タンパク質を制限する。
C)、基本的にはエネルギー制限はしない。
(2)、水分を制限し過ぎない
(3)、肥満を解消する
(4)、禁煙する
(5)、お酒はほどほどに
2)、血圧をしっかり下げる
3)、糖尿病の人は、血糖値をしっかり下げる
4)コレステロールもしっかり下げる
5)その他
2)以降は薬による治療とかも入ってくるから。
予防とはちょっと離れてしまいますけど。
「生活習慣の改善」に関しては、治療も予防も同じです。
高血圧の例でも書いたけど。
高血圧っていう病気がある人は、
塩分を一日に6グラム以内に制限するんだけど。
高血圧になっていない人の場合は、
一日に10グラム以内にしてくださいよ。
っていう話なんですけどね。
これは、慢性腎臓病(CKD)でも一緒です。
今のところ、塩分を一日に何グラム以内に抑えたら、
慢性腎臓病(CKD)になるのが予防できた。
っていう具体的なデーターはないんですけど。
塩分が多いと、血圧も高くなるし、
腎臓にも負担がかかりますからねー。
塩分制限はした方が良いと思われます。
ただ、慢性腎臓病(CKD)の場合は、
注目されたのが、ここ数年ですから。
確実な証拠っていうのはないんですよー。
残念ながら。
だから、一日に塩分10グラム以内。
って具体的な数値をあげるよりは、
「塩分を制限した方が良いよ。」
って事で理解してもらえば良いかな、とは思います。
その他、タンパク質についても、
はっきりした証拠というのはありません。
慢性腎臓病(CKD)ではなくって、別の腎臓病。
慢性腎炎(IgA腎症)という病気の場合は、
初期の段階ではタンパク制限は必要ない。
っていう風に言われていますので。
タンパク質に関しては、あんまり気にしなくても良いと思います。
エネルギーに関しても、「肥満」にならない程度
であれば、さほど気にしなくても良いと思いますよ。
ただ、肥満になると腎臓の機能が悪くなる、
っていう報告もあるようですので。
やっぱり、あんまり食べ過ぎたら良くないと思いますね。
タバコは吸わない方が良い。
お酒は控えめにした方が良い。
っていうのも、腎臓に限った事ではありませんから。
これは、やった方が良いんじゃないっすかね。
水分に関しても、基本的には正常な人であれば、
喉が渇いたら、勝手に水を飲みますからね。
あんまり気にしなくても良いと思いますよ。
ただ、慢性腎臓病(CKD)の治療のとこでも書いたけど。
高齢者の場合は、口渇中枢というところが、
感じにくくなって、喉の乾きをあまり感じない。
という事が良くあるので。
なるべく水分は摂る様にした方が良いと思われます。
そんな訳で今日は、慢性腎臓病(CKD)の予防についてでした。
実は、慢性腎臓病(CKD)っていうのは、
最近注目された概念なもんで。
予防に関しては、はっきりこれをやった方が良い。
っていうのはないんですよー。
どの教科書にも書いていません(涙)
だから、あんまりはっきりとした書き方ができないんですけど。
慢性腎臓病(CKD)っていうのは、他の生活習慣病のように、
動脈硬化が進むから悪いんだよ。
っていう主旨を考えれば、高血圧とか糖尿病とか、
高脂血症(脂質異常症)のような、
「他の生活習慣病と同じ様な生活習慣を心がける。」
っていう事で理解していただければ良いかと思います。
そいじゃあ、随分長かったけど、
慢性腎臓病(CKD)に関しては、今日で終了しまーす♪
今日はここまで。
いつものように、下にまとめを書いておきまーす。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【今日のまとめ】
●慢性腎臓病(CKD)の予防
○塩分を制限する。
○肥満にならないようにする。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
慢性腎臓病(CKD)16、慢性腎臓病(CKD)の治療7
2008年08月05日
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◆ やぶ医師のひとりごと 第 128 号 ◆
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<本日のテーマ> 慢性腎臓病(CKD)16
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「慢性腎臓病(CKD)」について。
まずは、先週までの復習。
●慢性腎臓病(CKD)とは
腎臓の機能が低下し、腎臓が障害をおこした状態(病態)。
●慢性腎臓病(CKD)とは、具体的には、
おしっこ(尿)からタンパクが出たり、
腎臓の機能が100点満点中60点以下、
というのが3ヶ月以上続いた状態(病態)。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気には、
糖尿病、高血圧、慢性腎炎等がある。
●慢性腎臓病(CKD)のステージ分類
ステージ 重症度 進行度による分類
GFR(mL/min/1.73m2)
1 腎障害はあるが、GFRは正常または亢進 ≧90
2 GFR軽度低下 60-89
3 GFR中等度低下 30-59
4 GFR高度低下 15-29
5 腎不全 <15
(下線は乗数です。m2はmの2乗です。)
●慢性腎臓病(CKD)の重要性
慢性腎臓病(CKD)は、腎臓が悪いというだけでなく、
動脈硬化が進んで、心筋梗塞や脳卒中になりやすくなる。
●慢性腎臓病(CKD)の頻度
○厳密に慢性腎臓病(CKD)の定義を当てはめると、
日本には慢性腎臓病(CKD)の患者数は約2000万人。
○ただし、日本人というのは、元々腎臓が悪い人種なので、
それを考慮すると、約400万人の患者がいる。
●慢性腎臓病(CKD)の検査
○血液検査、尿検査
●慢性腎臓病(CKD)の症状
○基本的には慢性腎臓病(CKD)に症状はない。
○ただし、慢性腎臓病(CKD)が進んで、
腎機能がかなり悪くなったり、尿から大量にタンパク
が出ている場合は、体がむくんだり、
息が苦しいという症状が出る場合もある。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気1
○腎臓の機能が低下する原因
1),腎臓をたくさん使って、腎臓が疲労してくる。
具体的には年を取ること(加齢)
2),病気で腎臓の機能が悪くなる。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気2
(1)糖尿病(糖尿病性腎症)
(2)慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)
(3)高血圧(腎硬化症)、等
●慢性腎臓病(CKD)の治療
○生活習慣の改善
(1),食事療法
(2)、血圧をしっかり下げる
具体的には血圧 130/80mmHg未満が目標。
できればACE阻害薬、ARBという薬を使う。
3)、糖尿病の人は、血糖値をしっかり下げる
具体的にはHbA1cが6.5%以下。
空腹時の血糖値は110~130mg/dl。
4)コレステロールもしっかり下げる
具体的には
○LDL(悪玉)コレステロールの目標は、120mg/dl未満。
○中性脂肪は、150mg/dl未満。
○HDL(善玉)コレステロールは、40mg/dl以上。
「慢性腎臓病(CKD)」っていうのは、病気ではなく、
腎臓の機能が低下している状態(病態)です。
具体的には、腎臓の機能が100点満点中60点以下、
というのが3ヶ月以上続いた状態です。
腎臓が悪いと、動脈硬化が進んで、心筋梗塞とか脳卒中とか
恐ろしい病気になりやすくなっちゃうんですよ。
そいで、慢性腎臓病(CKD)って診断するためには、
血液検査や尿検査なんかの検査をするんですが、
慢性腎臓病(CKD)には、基本的には症状はありません。
で、腎臓の機能は年を取ったり、糖尿病や高血圧、
慢性腎炎のような病気になると悪くなるんですよ。
慢性腎臓病(CKD)の治療には、生活習慣の改善や、
血圧、血糖、コレステロールをしっかり下げる事が重要で。
血圧に関しては、130/80mmHg以下っていう、
普通の人よりも低い値に保つ。
血糖値も、正常の人と同じくらいまで下げる。
LDL(悪玉)コレステロールの目標は、
120mg/dl未満という、普通の人の目標値よりも
かなり低い値まで下げる、っていう話でした。
そいじゃあ今日も、「慢性腎臓病(CKD)の治療」の続きです。
●慢性腎臓病(CKD)の治療7
なんか最近、専門的で堅苦しい話ばっか続いていたので。
今日は、あっさりいきますか♪
5)その他
薬の副作用で、腎臓が悪くなる場合があります。
薬って言われているものには、全て「副作用」があるので。
ある程度しょうがない部分はあるんですけどね。
いろんな薬の中でも、特に腎臓に悪い、というか
腎機能障害を起こしやすい薬、っていうのがあります。
具体的には、痛み止め(非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs))。
それと、造影剤なんかの薬は、
たくさん使うと腎臓が悪くなっちゃうんですよ。
抗ガン剤とかもあるけどね。
造影剤っていうのは、検査をする時に医師が使うもんだし。
抗ガン剤も医師が量を調節するもんだから、
普通の人が量をコントロールする事はできません。
でも、痛み止めの薬って、本人が調節できる場合もあるんです。
痛み止めの薬を、痛い時に飲みなさい、って言われて
病院で薬を出してもらってる人っていますよね。
たくさん痛み止めを出してもらって、
ちょっと痛いからっていって、痛み止めを毎日飲んでいると、
どんどん腎臓の機能が悪くなってしまう事がありますから。
注意しないと駄目ですよ!
それと、水分が足りなくなって脱水になっちゃうと、
腎臓の機能が悪くなる事がありますので。
これにも注意が必要です。
水分に関しては以前、「慢性腎臓病(CKD)の治療3」の時に、
○生活習慣の改善
(2)、水分を制限し過ぎない
ってところでも書いたのですけど。
これに関して、質問を頂きました。
質問)
小水を沢山出すことが腎臓に負荷が掛かるのか、
小水の量を少なくし、濃縮された状態にすることが、
腎臓の負荷が軽減出来るのか、についてです。
言い換えれば、水分摂取は控えるのが良いのか、
十分摂取するのが良いのか、です。
「必要以上の水分摂取を控え、濃く濃縮された
小水の状態で排泄させることが、
腎臓を疲労させないことになるのでしょうか。」
という質問です。
うーん、なかなか鋭い、良い質問ですよ、これ。
これに対する私の答えです。
答え)
基本的には、人間の体っていうのは、
飲んだ分だけ尿が出るような仕組みになっています。
例えば、1リットル水を飲んだら、1リットル尿が出る。
というような感じです。
でも、丸1日、水分を全く飲まなかった、
という場合でも、尿は出ます。
なぜなら、体の中に老廃物が貯まってしまうから、
それを外に出さなければならないからです。
でも、1リットル尿を出してしまうと、
体の中の水分が足りなくなってしまうので、
なるべく濃縮して尿を出すようにします。
じゃあ、これが体に良いのか、っていうと。
あんまり良くないです、というか悪いです。
あくまでイメージなんですけど。
少ない水に、砂糖をたくさん溶かそうとすると、
頑張って、たくさんかき回さないといけないですよね。
これって、余計な労力がかかっている、
って事になりますよね。
そんな感じで、極端に濃縮をしようとすると、
腎臓に負担がかかってしまうので。
そこそこの濃度で尿を出す、っていうのが
腎臓への負担をかけない方法です。
逆に水分を一日に3リットル飲んだら、
尿が3リットル出るっていう事になるんですけどね。
前のメルマガにも書きましたけど。
一日に体の中で使われる水分っていうのは、
150リットルとか200リットルもあるんですよ。
だから、尿が一日に1.5リットルだとすると、
それを100回使い回ししている、って事なんですよ。
腎臓できれいにろ過して、それを体の中で
100回位使って。
その1/100が尿として外に出る、っていう感じです。
だから、少々水分を多くとったとしても、
100回が102回になる、とかってだけなので。
多少、水分を多く摂っても、そんなに腎臓には
負担はかかりません。
そういう話なので、本文の中では
「適切に水分を摂る」、「むしろ脱水には注意」
というような書き方になっています。
ある程度の量というのは、具体的には
1リットルとかせいぜい2リットル位かな。
その位は水分を摂った方が良いと思いますよ。
あくまでイメージなのですけどね。
そんな感じで、今日は慢性腎臓病(CKD)の治療の、
その他についてでした。
微妙に治療じゃないだろ、って突っ込みはなしにしてね。
そいじゃあ、今日はここまで。
いつものように、下にまとめを書いておきまーす。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【今日のまとめ】
●慢性腎臓病(CKD)の治療7
5)その他
○痛み止め(非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs))、
造影剤、抗ガン剤等の薬は、たくさん使うと、
腎臓の機能を悪くする場合がある。
○痛み止めの薬(非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs))は、
自分である程度、量を調節できる場合があるので。
なるべくであれば、使うのを控える。
○適切に水分を摂る、むしろ脱水には注意する
具体的には一日に、1リットル~2リットル位。
参照:CKD診療ガイド
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慢性腎臓病(CKD)15、慢性腎臓病(CKD)の治療6
2008年08月04日
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◆ やぶ医師のひとりごと 第 127 号 ◆
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H20年6月6日発行 購読者数 12898名
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<本日のテーマ> 慢性腎臓病(CKD)15
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「慢性腎臓病(CKD)」について。
まずは、先週までの復習。
●慢性腎臓病(CKD)とは
腎臓の機能が低下し、腎臓が障害をおこした状態(病態)。
●慢性腎臓病(CKD)とは、具体的には、
おしっこ(尿)からタンパクが出たり、
腎臓の機能が100点満点中60点以下、
というのが3ヶ月以上続いた状態(病態)。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気には、
糖尿病、高血圧、慢性腎炎等がある。
●慢性腎臓病(CKD)のステージ分類
ステージ 重症度 進行度による分類
GFR(mL/min/1.73m2)
1 腎障害はあるが、GFRは正常または亢進 ≧90
2 GFR軽度低下 60-89
3 GFR中等度低下 30-59
4 GFR高度低下 15-29
5 腎不全 <15
(下線は乗数です。m2はmの2乗です。)
●慢性腎臓病(CKD)の重要性
慢性腎臓病(CKD)は、腎臓が悪いというだけでなく、
動脈硬化が進んで、心筋梗塞や脳卒中になりやすくなる。
●慢性腎臓病(CKD)の頻度
○厳密に慢性腎臓病(CKD)の定義を当てはめると、
日本には慢性腎臓病(CKD)の患者数は約2000万人。
○ただし、日本人というのは、元々腎臓が悪い人種なので、
それを考慮すると、約400万人の患者がいる。
●慢性腎臓病(CKD)の検査
○血液検査、尿検査
●慢性腎臓病(CKD)の症状
○基本的には慢性腎臓病(CKD)に症状はない。
○ただし、慢性腎臓病(CKD)が進んで、
腎機能がかなり悪くなったり、尿から大量にタンパク
が出ている場合は、体がむくんだり、
息が苦しいという症状が出る場合もある。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気1
○腎臓の機能が低下する原因
1),腎臓をたくさん使って、腎臓が疲労してくる。
具体的には年を取ること(加齢)
2),病気で腎臓の機能が悪くなる。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気2
(1)糖尿病(糖尿病性腎症)
(2)慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)
(3)高血圧(腎硬化症)、等
●慢性腎臓病(CKD)の治療
○生活習慣の改善
(1),食事療法
(2)、血圧をしっかり下げる
具体的には血圧 130/80mmHg未満が目標。
できればACE阻害薬、ARBという薬を使う。
3)、糖尿病の人は、血糖値をしっかり下げる
具体的にはHbA1cが6.5%以下。
空腹時の血糖値は110~130mg/dl。
「慢性腎臓病(CKD)」っていうのは、病気ではなく、
腎臓の機能が低下している状態(病態)です。
具体的には、腎臓の機能が100点満点中60点以下、
というのが3ヶ月以上続いた状態です。
腎臓が悪いと、動脈硬化が進んで、心筋梗塞とか脳卒中とか
恐ろしい病気になりやすくなっちゃうんですよ。
そいで、慢性腎臓病(CKD)って診断するためには、
血液検査や尿検査なんかの検査をするんですが、
慢性腎臓病(CKD)には、基本的には症状はありません。
で、腎臓の機能は年を取ったり、糖尿病や高血圧、
慢性腎炎のような病気になると悪くなるんですよ。
慢性腎臓病(CKD)の治療には、生活習慣の改善や、
血圧、血糖、コレステロールをしっかり下げる事が重要で。
血圧に関しては、130/80mmHg以下っていう、
普通の人よりも低い値に保つ。
血糖値も、正常の人と同じくらいまで下げる。
っていう話でした。
そいじゃあ今日も「慢性腎臓病(CKD)の治療」の続きです。
●慢性腎臓病(CKD)の治療6
4)コレステロールもしっかり下げる
慢性腎臓病(CKD)の人は、心筋梗塞や脳卒中になりやすい。
っていうのは、今までに話した通りです。
高脂血症、最近は脂質異常症っていう様に、
病気の名前が変わりましたけどね。
脂質異常があると、心筋梗塞や脳卒中になりやすいです。
コレステロールの正常値っていうのは、
年々変わってきているんですよ、実は。
病気の名前も変わったくらいですしね(笑)
昔は、というか今でも、健康診断の結果では、
総コレステロールの値が220mg/dl以上だと、
正常値ではない、って事で注意されると思いますけど。
「全く病気のない人」であれば、総コレステロール値が
220mg/dlというのは、問題ない値なんですよ。
でも、糖尿病の人で、総コレステロールが
220mg/dlだったら、薬を飲んだ方が良い。
っていうように。
他に病気があるか、ないか。
まあ、厳密に言うと、心筋梗塞や脳卒中になりやすいか、
なりにくいか、っていう事で。
正常値というか、目標値っていうのが決まっています。
今はやりの「ガイドライン」っていうやつですよ。
これも、何年かに一度、改訂されています。
大きく変わったのは、2007年です。
だって、病気の名前が変わってるんだもん。
「高脂血症」から「脂質異常症」になっています。
そして、今までは高脂血症の診断、治療の時に、
総コレステロール、中性脂肪、HDL(善玉)コレステロール、
LDL(悪玉)コレステロール、の4つを測っていたんですけど。
2007年からは、総コレステロールは必要ない。
って事に変わっちゃったんですよ。
詳しい話は、ここに書いてありますよ!
高脂血症ガイドライン 2007
http://www.ichiba-md.jp/LS/HL/HL07.htm
ざっとまとめると。
どのくらい心筋梗塞や脳卒中になりやすいか。
具体的には、心筋梗塞や脳卒中になりやすい病気とか、
タバコを吸っているのか、家族歴があるか。
そういうのを「危険因子」っていうんですけどね。
その「危険因子」が何個あるかによって、
コレステロール、特にLDL(悪玉)コレステロールを、
どの位まで下げたら良いのか、っていう事が決まってきます。
「危険因子」っていうのは、具体的には
○年齢(男性≧45歳、女性≧55歳)、
○高血圧
○糖尿病(境界型を含む)
○喫煙
○家族歴(両親に心筋梗塞や狭心症があるか)
○低HDLコレステロール血症(<40mg/dl)
です。
このうち、いくつ持っているか。
って事で、目標になるLDL(悪玉)コレステロール
の値が決まります。
心筋梗塞や脳卒中に一番なりやすい人。
具体的には危険因子が3つ以上の人は、
カテゴリーIIIになりますから。
LDL(悪玉)コレステロールを120mg/dl以下まで下げる。
っていうのが目標になります。
実は、危険因子の中でも「糖尿病」だけは別格で。
糖尿病の場合は、一個だけでも
カテゴリーIIIになっちゃいまーす。
そいで、やっと本題に戻って。
この危険因子ってやつの中には、慢性腎臓病(CKD)は
入っていませんよね。
まあ、慢性腎臓病(CKD)っていうのが注目されたのは、
2007年頃ですからねー。
2007年の高脂血症(脂質異常症)のガイドラインは、
きっとその前の年くらいには出来ているでしょうから。
それには入っていなくてもしょうがないかな。
とは思いますが。
きっと、あと何年か後には加わるかもしれませんね。
って、また話がそれましたが。
「じゃあ、慢性腎臓病(CKD)の場合は、
どのくらいLDL(悪玉)コレステロールを下げれば良いの?」
っていう話なんですが。
「CKD診療ガイド」によると、
LDL(悪玉)コレステロールの目標は、120mg/dl未満。
って事になっています。
これって、「糖尿病」の人と同じくらい。
「危険因子が3つ以上」の場合と同じくらい。
という事ですから、相当厳しい基準になります。
他に病気のない人の場合は、
LDL(悪玉)コレステロールの目標は160mg/dlですからね。
ちなみに、中性脂肪やHDL(善玉)コレステロールの
目標値というのは、危険因子等に関わらず、
中性脂肪は、150mg/dl未満。
HDL(善玉)コレステロールは、40mg/dl以上。
という事になっていますよ。
そいじゃあ、今日はここまで。
今日もちょっと専門的な話になってごめんね!
いつものように、下にまとめを書いておきまーす。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【今日のまとめ】
●慢性腎臓病(CKD)の治療6
4)コレステロールもしっかり下げる
具体的には
○LDL(悪玉)コレステロールの目標は、120mg/dl未満。
○中性脂肪は、150mg/dl未満。
○HDL(善玉)コレステロールは、40mg/dl以上。
参照:CKD診療ガイド
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
慢性腎臓病(CKD)14、慢性腎臓病(CKD)の治療5
2008年08月04日
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◆ やぶ医師のひとりごと 第 126 号 ◆
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H20年5月30日発行 購読者数 12885名
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<本日のテーマ> 慢性腎臓病(CKD)14
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「慢性腎臓病(CKD)」について。
まずは、先週までの復習。
●慢性腎臓病(CKD)とは
腎臓の機能が低下し、腎臓が障害をおこした状態(病態)。
●慢性腎臓病(CKD)とは、具体的には、
おしっこ(尿)からタンパクが出たり、
腎臓の機能が100点満点中60点以下、
というのが3ヶ月以上続いた状態(病態)。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気には、
糖尿病、高血圧、慢性腎炎等がある。
●慢性腎臓病(CKD)のステージ分類
ステージ 重症度 進行度による分類
GFR(mL/min/1.73m2)
1 腎障害はあるが、GFRは正常または亢進 ≧90
2 GFR軽度低下 60-89
3 GFR中等度低下 30-59
4 GFR高度低下 15-29
5 腎不全 <15
(下線は乗数です。m2はmの2乗です。)
●慢性腎臓病(CKD)の重要性
慢性腎臓病(CKD)は、腎臓が悪いというだけでなく、
動脈硬化が進んで、心筋梗塞や脳卒中になりやすくなる。
●慢性腎臓病(CKD)の頻度
○厳密に慢性腎臓病(CKD)の定義を当てはめると、
日本には慢性腎臓病(CKD)の患者数は約2000万人。
○ただし、日本人というのは、元々腎臓が悪い人種なので、
それを考慮すると、約400万人の患者がいる。
●慢性腎臓病(CKD)の検査
○血液検査、尿検査
●慢性腎臓病(CKD)の症状
○基本的には慢性腎臓病(CKD)に症状はない。
○ただし、慢性腎臓病(CKD)が進んで、
腎機能がかなり悪くなったり、尿から大量にタンパク
が出ている場合は、体がむくんだり、
息が苦しいという症状が出る場合もある。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気1
○腎臓の機能が低下する原因
1),腎臓をたくさん使って、腎臓が疲労してくる。
具体的には年を取ること(加齢)
2),病気で腎臓の機能が悪くなる。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気2
(1)糖尿病(糖尿病性腎症)
(2)慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)
(3)高血圧(腎硬化症)、等
●慢性腎臓病(CKD)の治療
○生活習慣の改善
(1),食事療法
(2)、血圧をしっかり下げる
具体的には血圧 130/80mmHg未満が目標。
できればACE阻害薬、ARBという薬を使う。
「慢性腎臓病(CKD)」っていうのは、病気ではなく、
腎臓の機能が低下している状態(病態)です。
具体的には、腎臓の機能が100点満点中60点以下、
というのが3ヶ月以上続いた状態です。
腎臓が悪いと、動脈硬化が進んで、心筋梗塞とか脳卒中とか
恐ろしい病気になりやすくなっちゃうんですよ。
そいで、慢性腎臓病(CKD)って診断するためには、
血液検査や尿検査なんかの検査をするんですが、
慢性腎臓病(CKD)には、基本的には症状はありません。
で、腎臓の機能は年を取ったり、糖尿病や高血圧、
慢性腎炎のような病気になると悪くなるんですよ。
慢性腎臓病(CKD)の治療には、生活習慣の改善や、
血圧、血糖、コレステロールをしっかり下げる事が重要で。
血圧に関しては、130/80mmHg以下っていう、
普通の人よりも低い値に保つ、っていう話でした。
そいじゃあ今日も、「慢性腎臓病(CKD)の治療」の続きです。
●慢性腎臓病(CKD)の治療5
3)糖尿病の人は、血糖値をしっかり下げる
糖尿病の人っていうのは、慢性腎臓病(CKD)がなくても、
心筋梗塞や脳卒中になりやすいんですよ。
先週は、慢性腎臓病(CKD)の人は、
血圧を130/80mmHg(普通の人の目標値は140/90mmHg)
まで、しっかり下げる。
っていう話をしましたけど。
糖尿病の人も、血圧の目標値は130/80mmHgになります。
糖尿病も慢性腎臓病(CKD)も生活習慣病だから。
どっちも、心筋梗塞や脳卒中になりやすいんで、
非常に厳しく血圧を管理する必要があるんですよ。
じゃあ、糖尿病があって、かつ慢性腎臓病(CKD)もある。
「糖尿病+慢性腎臓病(CKD)」の人は、っていうと。
当然、もっとがっちり血圧を下げた方が良いです。
具体的に言うと、糖尿病性腎症で、尿タンパクが
1日に1グラム以上出ている人とか、
GFRという腎臓の機能が60点以下の人は、
血圧を125/75mmHg以下にした方が良い、
って言われています。
血圧の話は、先週もしたし。
今週は血糖値の話ね。
最近は、血圧も血糖値もコレステロールの値も。
下げれば下げるほど、心筋梗塞や脳卒中になりにくい。
特に、高血圧や糖尿病、高脂血症(脂質異常症)だけでなく、
他の病気も持っている人とか。
一回、心筋梗塞や脳卒中になった事がある人。
それと、慢性腎臓病(CKD)の人なんかも、
更に厳格なコントロールをした方が良い。
っていう方向になっています。
糖尿病の人の血糖値っていうのも、
どんどん新しくなって、基準が厳しくなっています。
細かい値とか、そんなのは覚える必要もないんで。
もし興味ある人は、これなんか見て貰えると良いかな。
→ 「科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン」
http://www.lifescience.jp/ebm/cms/cms/no.9/comment/comment.htm
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)っていう、
約一ヶ月の血糖値の平均値を意味する物があるんだけど。
これって、高ければ高い程、ずーっと血糖値が高いって事で、
低いって事は、一ヶ月間平均して血糖値が低い、
って事なんです。
正常な人は、5とかそんくらいなんですけど。
糖尿病の人は、6とか7とか。
すごく糖尿病のコントロールが悪い人は、10以上とか。
そんな感じの値になるもんなんですわ。
昔は、HbA1cが7%以下であれば、まあ良いだろう。
って事でコントロールされてきたんですが。
最近は、HbA1cが6.5%以下じゃないと、
血糖のコントロールが良好とは言えなくなりました。
空腹時の血糖値は110~130mg/dlの間。
(正常値は空腹時血糖110mg/dl以下。
空腹時血糖が126mg/dl以上で糖尿病という診断。)
という、ほとんど正常の人と同じくらいまで、
血糖値を下げなさい、っていう事になっています。
糖尿病についてもっと知りたい人は、
私が書いた無料レポートを読んでみてね!
★日本一わかりやすい!「糖尿病」
http://www.muryoj.com/get.php?R=824&M=874
そんな訳で、今日は慢性腎臓病(CKD)の治療の中で、
血糖値についてでした。
またちょっと専門的な話になってきましたね。
どうしても、治療っていうのはそうなっちゃいますねー。
まあ、覚える必要はないですよ。
おおざっぱに言うと、慢性腎臓病(CKD)の人は
普通の人と同じくらいになるまで、血糖値を下げなさい。
っていう事ですわ。
そいじゃあ、今日はここまで。
いつものように、下にまとめを書いておきますね!
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【今日のまとめ】
●慢性腎臓病(CKD)の治療5
3)糖尿病の人は、血糖値をしっかり下げる
具体的にはHbA1cが6.5%以下。
空腹時の血糖値は110~130mg/dl。
参照:CKD診療ガイド
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慢性腎臓病(CKD)13、慢性腎臓病(CKD)の治療4
2008年08月04日
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◆ やぶ医師のひとりごと 第 125 号 ◆
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<本日のテーマ> 慢性腎臓病(CKD)13
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「慢性腎臓病(CKD)」について。
まずは、先週までの復習。
●慢性腎臓病(CKD)とは
腎臓の機能が低下し、腎臓が障害をおこした状態(病態)。
●慢性腎臓病(CKD)とは、具体的には、
おしっこ(尿)からタンパクが出たり、
腎臓の機能が100点満点中60点以下、
というのが3ヶ月以上続いた状態(病態)。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気には、
糖尿病、高血圧、慢性腎炎等がある。
●慢性腎臓病(CKD)のステージ分類
ステージ 重症度 進行度による分類
GFR(mL/min/1.73m2)
1 腎障害はあるが、GFRは正常または亢進 ≧90
2 GFR軽度低下 60-89
3 GFR中等度低下 30-59
4 GFR高度低下 15-29
5 腎不全 <15
(下線は乗数です。m2はmの2乗です。)
●慢性腎臓病(CKD)の重要性
慢性腎臓病(CKD)は、腎臓が悪いというだけでなく、
動脈硬化が進んで、心筋梗塞や脳卒中になりやすくなる。
●慢性腎臓病(CKD)の頻度
○厳密に慢性腎臓病(CKD)の定義を当てはめると、
日本には慢性腎臓病(CKD)の患者数は約2000万人。
○ただし、日本人というのは、元々腎臓が悪い人種なので、
それを考慮すると、約400万人の患者がいる。
●慢性腎臓病(CKD)の検査
○血液検査、尿検査
●慢性腎臓病(CKD)の症状
○基本的には慢性腎臓病(CKD)に症状はない。
○ただし、慢性腎臓病(CKD)が進んで、
腎機能がかなり悪くなったり、尿から大量にタンパク
が出ている場合は、体がむくんだり、
息が苦しいという症状が出る場合もある。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気1
○腎臓の機能が低下する原因
1),腎臓をたくさん使って、腎臓が疲労してくる。
具体的には年を取ること(加齢)
2),病気で腎臓の機能が悪くなる。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気2
(1)糖尿病(糖尿病性腎症)
(2)慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)
(3)高血圧(腎硬化症)、等
●慢性腎臓病(CKD)の治療
1)生活習慣の改善
2)血圧をしっかり下げる
3)糖尿病の人は、血糖値をしっかり下げる
4)コレステロールもしっかり下げる
5)その他
●慢性腎臓病(CKD)の治療
○生活習慣の改善
(1),食事療法
A)、塩分を一日に6グラム以内に制限する。
B)、タンパク質を制限する。
C)、基本的にはエネルギー制限はしない。
(2)、水分を制限し過ぎない
(3)、肥満を解消する
(4)、禁煙する
(5)、お酒はほどほどに
「慢性腎臓病(CKD)」っていうのは、病気ではなく、
腎臓の機能が低下している状態(病態)です。
具体的には、腎臓の機能が100点満点中60点以下、
というのが3ヶ月以上続いた状態です。
腎臓が悪いと、動脈硬化が進んで、心筋梗塞とか脳卒中とか
恐ろしい病気になりやすくなっちゃうんですよ。
そいで、慢性腎臓病(CKD)って診断するためには、
血液検査や尿検査なんかの検査をするんですが、
慢性腎臓病(CKD)には、基本的には症状はありません。
で、腎臓の機能は年を取ったり、糖尿病や高血圧、
慢性腎炎のような病気になると悪くなるんですよ。
食事療法の具体的な内容は、塩分とタンパク質の制限で、
カロリーは基本的には制限しない。
水分は制限しないでむしろ多めに摂って、肥満は解消する。
タバコは絶対にやめなきゃ駄目、って話でした。
そいじゃあ今日も、「慢性腎臓病(CKD)の治療」の続きです。
●慢性腎臓病(CKD)の治療4
2)血圧をしっかり下げる
高血圧の治療には食事運動療法と、
薬物療法の2種類あります。
薬物療法っていうのは、その名の通り、
血圧を下げる薬を飲んでもらう、っていう治療なんですけど。
「高血圧の薬(降圧薬)を飲んでるから、
何を食べても飲んでも良いんだ。」
とか、
「運動はしなくても良いんだ。」
って事にはなりません。
降圧薬を飲みながら、食事療法もするし、
運動療法も、同時にしてもらうのが原則です。
詳しい話は、無料レポートに書いてありますので。
もし、まだ読んでない方がいらっしゃったら読んで下さいね!
★日本一わかりやすい!「高血圧」
http://www.muryoj.com/get.php?R=826&M=874
このレポートにも書いてありますけど。
健康で他に病気がない、っていう人の血圧の目標値は、
140/90mmHg未満になります。
血圧が140/90mmHg以上だと高血圧って病気になるので。
これより低い値にしましょうね、って事です。
ま、厳密に言うと、若い人はもっと低い方が良い、とか。
高齢者はそこまで下げる必要がないんじゃないか、とか。
年齢によっても、いろいろ違うんですけどね。
まあ、細かい事は置いておいて。
なんで目標値がこの値になっているのか、っていうと。
血圧が140/90mmHg以上だと、心筋梗塞とか脳卒中とか、
腎不全とか、そういう病気になりやすいからなんですよ。
薬を使ってでも何をしてでも、この血圧よりも低くできたら、
そういった病気になりにくい、っていう事がわかっているので。
血圧は140/90mmHg未満が目標っていう事になっています。
そいじゃあ、本題に戻って。
他になんにも病気がない人の場合は、
血圧の目標は140/90mmHg未満、って事で良いんですけど。
だったら、慢性腎臓病(CKD)の場合はどうなんだ。
という事なんですけど。
血圧が140/90mmHgじゃあ駄目なんですよー。
もっと厳しく、しっかり血圧を下げないと、
心筋梗塞になったり脳卒中になったりするし。
尿からタンパクがたくさん出たりして、
腎臓の機能も悪くなっちゃうんですよ。
慢性腎臓病(CKD)に関しては最近、研究が進んで、
だんだんそういった事がわかってきました。
そいじゃあ、どんだけ下げたら良いんだ。
って話なんですけど。
具体的な血圧の目標としては、
「130/80mmHg未満」
という事になっています。
健康な人の目標血圧は140/90mmHgですから、
上も下も10mmHgずつ低くなっています。
更に細かい話になっちゃうので。
こっから先は覚える必要はないんですけど。
血圧を下げる薬(降圧薬)っていっても、
何種類もあるんですよー。
おおざっぱに言うと、7,8種類。
一つの種類の中でも、何種類も何十種類もある
降圧薬とかもありますから。
降圧薬だけで、100種類くらいあるんじゃないっすかね。
正確には知りませんけど。
そのいっぱいある降圧薬の中でも、
腎保護作用がある薬があります。
ACE阻害薬、ARB(アンジオテンシンII受容体きっ抗薬)
って言われる薬剤なんですけどね。
これらの薬を飲むと、尿タンパクが減ったり、
腎臓が悪くなるのを遅くする、っていう事がわかっています。
まあ、血圧を下げるだけでも、腎臓の機能が悪くなるのを
遅くしたり、尿タンパクが減ったりするんですけど。
同じ血圧でも、もっと腎臓に良い、っていう事がわかっています。
だから慢性腎臓病(CKD)の人は、
血圧を130/80mmHg未満に下げる、って事も大事なんだけど。
できれば、ACE阻害薬、ARBを使って、この値まで下げる。
一種類で足りなかったら、何種類かの薬を使ってでも、
血圧を130/80mmHg未満に下げる。
っていうのが、これ以上腎臓の機能を悪くしないために、
そして、心筋梗塞や脳卒中にならないために、
非常に重要になります。
そんな訳で、今日は慢性腎臓病(CKD)の治療の中で、
血圧についてでした。
最後の方はちょっと専門的な話になっちゃったから、
全然覚える必要はないんですけど。
おおざっぱに言うと、慢性腎臓病(CKD)の人は
普通の人よりもがっちり血圧を下げなさい。
っていう事ですわ。
そいじゃあ、今日はここまで。
いつものように、下にまとめを書いておきますね!
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【今日のまとめ】
●慢性腎臓病(CKD)の治療4
2)血圧をしっかり下げる
具体的には血圧 130/80mmHg未満が目標。
できればACE阻害薬、ARBという薬を使う。
参照:CKD診療ガイド
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慢性腎臓病(CKD)12、慢性腎臓病(CKD)の治療3
2008年08月04日
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◆ やぶ医師のひとりごと 第 124 号 ◆
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H20年5月16日発行 購読者数 12811名
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<本日のテーマ> 慢性腎臓病(CKD)12
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「慢性腎臓病(CKD)」について。
まずは、先週までの復習。
●慢性腎臓病(CKD)とは
腎臓の機能が低下し、腎臓が障害をおこした状態(病態)。
●慢性腎臓病(CKD)とは、具体的には、
おしっこ(尿)からタンパクが出たり、
腎臓の機能が100点満点中60点以下、
というのが3ヶ月以上続いた状態(病態)。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気には、
糖尿病、高血圧、慢性腎炎等がある。
●慢性腎臓病(CKD)のステージ分類
ステージ 重症度 進行度による分類
GFR(mL/min/1.73m2)
1 腎障害はあるが、GFRは正常または亢進 ≧90
2 GFR軽度低下 60-89
3 GFR中等度低下 30-59
4 GFR高度低下 15-29
5 腎不全 <15
(下線は乗数です。m2はmの2乗です。)
●慢性腎臓病(CKD)の重要性
慢性腎臓病(CKD)は、腎臓が悪いというだけでなく、
動脈硬化が進んで、心筋梗塞や脳卒中になりやすくなる。
●慢性腎臓病(CKD)の頻度
○厳密に慢性腎臓病(CKD)の定義を当てはめると、
日本には慢性腎臓病(CKD)の患者数は約2000万人。
○ただし、日本人というのは、元々腎臓が悪い人種なので、
それを考慮すると、約400万人の患者がいる。
●慢性腎臓病(CKD)の検査
○血液検査、尿検査
●慢性腎臓病(CKD)の症状
○基本的には慢性腎臓病(CKD)に症状はない。
○ただし、慢性腎臓病(CKD)が進んで、
腎機能がかなり悪くなったり、尿から大量にタンパク
が出ている場合は、体がむくんだり、
息が苦しいという症状が出る場合もある。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気1
○腎臓の機能が低下する原因
1),腎臓をたくさん使って、腎臓が疲労してくる。
具体的には年を取ること(加齢)
2),病気で腎臓の機能が悪くなる。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気2
(1)糖尿病(糖尿病性腎症)
(2)慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)
(3)高血圧(腎硬化症)、等
●慢性腎臓病(CKD)の治療
1)生活習慣の改善
2)血圧をしっかり下げる
3)糖尿病の人は、血糖値をしっかり下げる
4)コレステロールもしっかり下げる
5)その他
●慢性腎臓病(CKD)の治療
○生活習慣の改善
(1),食事療法
A)、塩分を一日に6グラム以内に制限する。
B)、タンパク質を制限する。
C)、基本的にはエネルギー制限はしない。
「慢性腎臓病(CKD)」っていうのは、病気ではなく、
腎臓の機能が低下している状態(病態)です。
具体的には、腎臓の機能が100点満点中60点以下、
というのが3ヶ月以上続いた状態です。
腎臓が悪いと、動脈硬化が進んで、心筋梗塞とか脳卒中とか
恐ろしい病気になりやすくなっちゃうんですよ。
そいで、慢性腎臓病(CKD)って診断するためには、
血液検査や尿検査なんかの検査をするんですが、
慢性腎臓病(CKD)には、基本的には症状はありません。
で、腎臓の機能は年を取ったり、糖尿病や高血圧、
慢性腎炎のような病気になると悪くなって。
治療としては、生活習慣の改善や、血糖や血圧、
コレステロールの値を下げるのが大事なんです。
食事療法の具体的な内容は、塩分とタンパク質の制限で、
カロリーは基本的には制限しない、って話でした。
そいじゃあ今日は、「慢性腎臓病(CKD)の治療」の
「生活習慣の改善」の続きです。
●慢性腎臓病(CKD)の治療3
先週やったように、慢性腎臓病(CKD)の治療の中で、
最も重要といっても良いのは、生活習慣の改善で。
先週は、そのうちの
(1)食事療法
について説明していきましたね。
今週は、それ以外の生活習慣についてです。
○生活習慣の改善
(2)、水分を制限し過ぎない
水分を制限しすぎると、「脱水」になっちゃいますから。
特に、高齢者の方なんかはね。
「脱水」になると、腎臓は悪くなりやすいんですよ。
そうならないために、
ある程度の水分を摂る必要はあります。
透析している人っていうのは、全くおしっこ(尿)が出ないか、
非常におしっこ(尿)の量が少ない人が多いですから。
透析患者さんは、水分を制限する必要があるんですけどね。
透析をしていない、慢性腎臓病(CKD)の人っていうのは、
基本的には水分制限は必要ありません。
むしろ、ある程度の水分を摂るようにした方が良いです。
ただ、飲めば飲む程良い、ってわけではないので。
ほどほどに、水分を摂れば良い、って事です。
具体的には、一日に1リットルとか、
せいぜい2リットル位でしょうか。
人間の体っていうのは、水分が足りなくなったら、
喉が渇くようになっていますからね。
喉が渇いたら水分を摂る、って事にしていれば、
一日に何cc水を飲んだ、って事は
あんまり気にしなくてもよいんです。
でも、高齢者の場合は、水分が足りなくなっても
喉が渇いたって思わない人がいるんですよ。
だから、高齢者っていうのは脱水になりやすいんです。
高齢者の場合は、周りの人間が
意識して水分を摂るように言ってあげて、
ある程度の水分を摂って貰った方が良いと思います。
(3)、肥満を解消する
体重が多い、っていう事だけで、腎臓が悪くなりやすい。
っていう事はないんですけどね。
体重が多いと、血圧も上がりやすいし、
血糖値もコレステロールの値も高くなりやすいんですよ。
血圧が上がると、腎臓の機能も悪くなりますし。
糖尿病が進むと、慢性腎臓病(CKD)になる場合もあります。
高血圧、糖尿病、高脂血症(脂質異常症)があると、
動脈硬化が進んで、心筋梗塞や脳卒中に
なりやすくなっちゃうので。
動脈硬化をこれ以上進めない、っていう意味で、
肥満の人は、もう少し体重を落とす必要があります。
(4)、禁煙する
これも、何回も出ていますよね。
タバコを吸っていると、吸わない人の2倍とか3倍のスピードで、
動脈硬化が進みますから。
心筋梗塞や脳卒中に、何倍もなりやすくなります。
慢性腎臓病(CKD)単独でも、
そういう病気になりやすいんだから、
タバコを吸っていて、かつ慢性腎臓病(CKD)もあると、
更に猛スピードで動脈硬化が進みますから。
絶対に、タバコは止めなきゃだめですよ!
(5)、お酒はほどほどに
お酒を飲むと腎臓の機能が悪くなる。
っていうデーターは、今のところありません。
ただ、お酒の場合は「適量」飲むと長生きできるし、
心筋梗塞なんかになる確率も減ります。
でも、お酒をたくさん飲むと、寿命も短くなるし、
心筋梗塞等の病気になる確率も高くなる、
っていう調査も出ています。
慢性腎臓病(CKD)に限らず、あくまで一般論として、
お酒はほどほどにする方が良いです。
具体的には、一日にビールならジョッキ1杯。
日本酒なら1合以下が適量、って言われています。
はっきり言って、今日の生活習慣に関しては、
慢性腎臓病(CKD)の人に限らず、
他の病気の人でも、健康な人にも言える事なのですけどね。
まあ、一応って言ったらおかしいけど。
本日は慢性腎臓病(CKD)の治療の中の、
「生活習慣の改善」についてでした。
そいじゃあ、今日はここまで。
いつものように、下にまとめを書いておきますね!
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【今日のまとめ】
●慢性腎臓病(CKD)の治療3
○生活習慣の改善
(2)、水分を制限し過ぎない
(3)、肥満を解消する
(4)、禁煙する
(5)、お酒はほどほどに
参照:CKD診療ガイド
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慢性腎臓病(CKD)11、慢性腎臓病(CKD)の治療2
2008年08月04日
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◆ やぶ医師のひとりごと 第 123 号 ◆
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H20年5月9日発行 購読者数 12723名
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ブログ: http://kenkoubyoukinashi.blog36.fc2.com/
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<本日のテーマ> 慢性腎臓病(CKD)11
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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さあ、今日も元気にいきますよ~♪
先週からは「慢性腎臓病(CKD)」についてでしたね。
まずは、先週までの復習。
●慢性腎臓病(CKD)とは
腎臓の機能が低下し、腎臓が障害をおこした状態(病態)。
●慢性腎臓病(CKD)とは、具体的には、
おしっこ(尿)からタンパクが出たり、
腎臓の機能が100点満点中60点以下、
というのが3ヶ月以上続いた状態(病態)。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気には、
糖尿病、高血圧、慢性腎炎等がある。
●慢性腎臓病(CKD)のステージ分類
ステージ 重症度 進行度による分類
GFR(mL/min/1.73m2)
1 腎障害はあるが、GFRは正常または亢進 ≧90
2 GFR軽度低下 60-89
3 GFR中等度低下 30-59
4 GFR高度低下 15-29
5 腎不全 <15
(下線は乗数です。m2はmの2乗です。)
●慢性腎臓病(CKD)の重要性
慢性腎臓病(CKD)は、腎臓が悪いというだけでなく、
動脈硬化が進んで、心筋梗塞や脳卒中になりやすくなる。
●慢性腎臓病(CKD)の頻度
○厳密に慢性腎臓病(CKD)の定義を当てはめると、
日本には慢性腎臓病(CKD)の患者数は約2000万人。
○ただし、日本人というのは、元々腎臓が悪い人種なので、
それを考慮すると、約400万人の患者がいる。
●慢性腎臓病(CKD)の検査
○血液検査、尿検査
●慢性腎臓病(CKD)の症状
○基本的には慢性腎臓病(CKD)に症状はない。
○ただし、慢性腎臓病(CKD)が進んで、
腎機能がかなり悪くなったり、尿から大量にタンパク
が出ている場合は、体がむくんだり、
息が苦しいという症状が出る場合もある。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気1
○腎臓の機能が低下する原因
1),腎臓をたくさん使って、腎臓が疲労してくる。
具体的には年を取ること(加齢)
2),病気で腎臓の機能が悪くなる。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気2
(1)糖尿病(糖尿病性腎症)
(2)慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)
(3)高血圧(腎硬化症)、等
●慢性腎臓病(CKD)の治療
1)生活習慣の改善
2)血圧をしっかり下げる
3)糖尿病の人は、血糖値をしっかり下げる
4)コレステロールもしっかり下げる
5)その他
「慢性腎臓病(CKD)」っていうのは、病気ではなく、
腎臓の機能が低下している状態(病態)です。
具体的には、腎臓の機能が100点満点中60点以下、
というのが3ヶ月以上続いた状態です。
腎臓が悪いと、動脈硬化が進んで、心筋梗塞とか脳卒中とか
恐ろしい病気になりやすくなっちゃうんですよ。
そいで、慢性腎臓病(CKD)って診断するためには、
血液検査や尿検査なんかの検査をするんですが、
慢性腎臓病(CKD)には、基本的には症状はありません。
ただ、重症になると、体がむくんだり、息が切れるといった
症状が出る事もあるんですよ。
で、腎臓の機能は年を取ったり、糖尿病や高血圧、
慢性腎炎のような病気になると悪くなって。
治療としては、生活習慣の改善や、血糖や血圧、
コレステロールの値を下げるのが大事だ、って話でした。
そいじゃあ今日は、慢性腎臓病(CKD)になったら、
具体的にはどんな治療をするの、って事で。
今日は「慢性腎臓病(CKD)の治療」の続きです。
●慢性腎臓病(CKD)の治療2
先週やったように、慢性腎臓病(CKD)の治療っていうのは、
おおざっぱに分けると、
1)生活習慣の改善
2)血圧をしっかり下げる
3)糖尿病の人は、血糖値をしっかり下げる
4)コレステロールもしっかり下げる
5)その他
に分けられます。
今週はそのうちの、1)生活習慣の改善、
について、勉強していきましょうか。
糖尿病や高血圧、脂質異常症(高脂血症)等の病気と同じく、
慢性腎臓病(CKD)っていうのも生活習慣病ですから。
一番重要なのは、生活習慣を改善するって事です。
○生活習慣の改善
(1),食事療法
A)、食塩摂取量は6g/day未満におさえる。
腎臓が悪い人も、高血圧の人と同じように、
塩分を制限する必要があります。
塩分が多いと、腎臓に負担がかかるし。
塩分を摂りすぎると、血圧も上がって、
更に腎臓の機能が悪くなっちゃう場合があります。
具体的には、一日に塩分を6グラム以内にする、
っていう事が推奨されています。
高血圧の人と同じですね、この塩分6グラムっていうのは。
B)、タンパク質を制限する
塩分の場合もそうなんですけど。
タンパク質っていうのも摂取量が多すぎると、
腎臓に負担がかかっちゃいます。
腎臓っていうのは、「ろ過」する機能がメインだから。
コーヒーのフィルターみたいなもんだ。
っていう話をした事がありますよね。
コーヒーを作る時って、コーヒーフィルターの上に、
コーヒー豆を挽いたコーヒー粉を入れて。
その上から、お湯を注ぎますよね。
まあ、いろんな方法があるんでしょうけど。
その時に、お湯を注ぐだけじゃなくって、
コーヒーフィルターの上から、コーヒー粉を、
無理矢理「ぎゅーっ」て、圧力をかけて、
手で押したらどうなりますか。
フィルターの間から、コーヒー粉が出てきて、
コーヒーがまずくなっちゃいますよね。
そんな事したら、フィルターも駄目になっちゃいますよね。
塩分とかタンパク質が多いと、
腎臓にかかる圧力が高くなっちゃうんですよ。
腎臓にかかる圧力っていうのは、コーヒーを作る時に、
フィルターの上から手で押して、
圧力をかけてるのと一緒です。
何回も手でフィルターの上から押していたら、
普通にフィルターを使うよりも早く駄目になっちゃいますよね。
コーヒーフィルター。
それと同じで、腎臓にかかる圧力が高いままだと、
普通の状態の時よりも早く腎臓の機能が落ちます。
塩分やタンパク質を制限すると、この腎臓にかかる圧力を
少し減らす事ができるんですよ。
だから、塩分やタンパク質を制限する、
っていうのが慢性腎臓病(CKD)の治療にもなります。
ただ、塩分制限っていうのは、慢性腎臓病(CKD)の
初期の段階からも行いますけど。
タンパク質制限っていうのは、慢性腎臓病(CKD)の
ステージ3以上の場合。
中等度~高度に腎臓の機能が低下している場合に行います。
具体的には100点満点で、60点以下の時です。
中等度の腎機能低下くらいだと、普通の人の8割くらい、
っていうタンパク質の制限でも良いんだけど。
慢性腎不全っていう状態。
もう透析も間近っていう状態になっちゃったら、
普通の人の半分くらいに、
タンパク質を制限しなければなりません。
C)、基本的にはエネルギー制限はしない
エネルギーに関してなんですけど。
慢性腎臓病(CKD)、っていうだけの場合には、
基本的には、カロリーを制限する必要はありません。
腎不全が進んだ場合は、むしろ普通の人よりも、
カロリーを多めに摂る、っていうのが治療になります。
ただ、糖尿病や高脂血症(脂質異常症)がある人や、
肥満のある人は、ある程度カロリーを制限した方が良いです。
糖尿病じゃない腎不全の末期で、透析が近い人の食事って。
タンパク質は制限して、高カロリーの食事になるんで。
脂肪ばっかりなんですよね。
揚げ物と天ぷらとか。
腹にもたれそうな食事になっちゃいます。
デザートにアイスクリームがついていて、
おいしそー、って思う時もありますけどね。
病院の栄養士さんは、専門家だから。
頑張って、いろいろ工夫して
料理を作ってくれるんですけどねー。
かなり制限がありますから、結構大変そうですよ。
そんなわけで、本日は「慢性腎臓病(CKD)の治療」の中の、
「生活習慣の改善、食事療法」についてでした。
そいじゃあ、今日はここまで。
いつものように、下にまとめを書いておきますね!
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【今日のまとめ】
●慢性腎臓病(CKD)の治療2
○生活習慣の改善
(1),食事療法
A)、塩分を一日に6グラム以内に制限する。
B)、タンパク質を制限する。
C)、基本的にはエネルギー制限はしない。
参照:CKD診療ガイド
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慢性腎臓病(CKD)10、慢性腎臓病(CKD)の治療1
2008年08月04日
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◆ やぶ医師のひとりごと 第 122 号 ◆
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<本日のテーマ> 慢性腎臓病(CKD)10
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「慢性腎臓病(CKD)」について。
まずは、先週までの復習。
●慢性腎臓病(CKD)とは
腎臓の機能が低下し、腎臓が障害をおこした状態(病態)。
●慢性腎臓病(CKD)とは、具体的には、
おしっこ(尿)からタンパクが出たり、
腎臓の機能が100点満点中60点以下、
というのが3ヶ月以上続いた状態(病態)。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気には、
糖尿病、高血圧、慢性腎炎等がある。
●慢性腎臓病(CKD)のステージ分類
ステージ 重症度 進行度による分類
GFR(mL/min/1.73m2)
1 腎障害はあるが、GFRは正常または亢進 ≧90
2 GFR軽度低下 60-89
3 GFR中等度低下 30-59
4 GFR高度低下 15-29
5 腎不全 <15
(下線は乗数です。m2はmの2乗です。)
●慢性腎臓病(CKD)の重要性
慢性腎臓病(CKD)は、腎臓が悪いというだけでなく、
動脈硬化が進んで、心筋梗塞や脳卒中になりやすくなる。
●慢性腎臓病(CKD)の頻度
○厳密に慢性腎臓病(CKD)の定義を当てはめると、
日本には慢性腎臓病(CKD)の患者数は約2000万人。
○ただし、日本人というのは、元々腎臓が悪い人種なので、
それを考慮すると、約400万人の患者がいる。
●慢性腎臓病(CKD)の検査
○血液検査、尿検査
●慢性腎臓病(CKD)の症状
○基本的には慢性腎臓病(CKD)に症状はない。
○ただし、慢性腎臓病(CKD)が進んで、
腎機能がかなり悪くなったり、尿から大量にタンパク
が出ている場合は、体がむくんだり、
息が苦しいという症状が出る場合もある。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気1
○腎臓の機能が低下する原因
1),腎臓をたくさん使って、腎臓が疲労してくる。
具体的には年を取ること(加齢)
2),病気で腎臓の機能が悪くなる。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気2
(1)糖尿病(糖尿病性腎症)
(2)慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)
(3)高血圧(腎硬化症)
「慢性腎臓病(CKD)」っていうのは、病気ではなく、
腎臓の機能が低下している状態(病態)です。
具体的には、腎臓の機能が100点満点中60点以下、
というのが3ヶ月以上続いた状態です。
腎臓が悪いと、動脈硬化が進んで、心筋梗塞とか脳卒中とか
恐ろしい病気になりやすくなっちゃうんです。
慢性腎臓病(CKD)って診断するためには、
血液検査や尿検査なんかの検査をするんですが、
慢性腎臓病(CKD)には、基本的には症状はありません。
ただ、重症になると、体がむくんだり、息が切れるといった
症状が出る事もあるんですよ。
そいで、腎臓の機能は年を取ったり、糖尿病や高血圧、
慢性腎炎のような病気になると悪くなる、って話でした。
そいじゃあ今日は、慢性腎臓病(CKD)になったら、
どんな治療をするの、って事で。
今日は「慢性腎臓病(CKD)の治療」
についてです。
●慢性腎臓病(CKD)の治療
慢性腎臓病(CKD)で問題になるのは、腎臓の機能が悪いと、
腎臓だけの問題じゃなくって、心筋梗塞とか脳卒中とか。
そういった、命に関わる病気にもなりやすくなるんですよ。
だから、早い内から気をつけないと駄目だよ。
って事なんですよ。
そんなわけで、慢性腎臓病(CKD)の治療っていうのは、
単純に腎臓の機能を悪くしない、っていう事だけじゃなくって、
心筋梗塞や脳卒中にならない為に行う治療、
っていうのが重要になります。
1)生活習慣の改善
糖尿病や高血圧、脂質異常症(高脂血症)のような病気と同じく、
慢性腎臓病(CKD)っていうのも生活習慣病ですから。
一番重要なのは、生活習慣を改善するって事です。
具体的には、
○食塩摂取量は6g/day未満におさえる。
○肥満を解消する。
○禁煙する。
という事が重要になります。
2)血圧をしっかり下げる
高血圧の人って、血圧が正常な人の2倍か3倍くらい、
心筋梗塞や脳卒中になりやすいんですけど。
慢性腎臓病(CKD)+高血圧がある人っていうのは、
更にそれよりも心筋梗塞や脳卒中になりやすくなっちゃいます。
だから、普通の人よりもしっかり血圧を下げる必要があります。
3)糖尿病の人は、血糖値をしっかり下げる
糖尿病の人っていうのも、心筋梗塞や脳卒中になりやすくって。
慢性腎臓病(CKD)+糖尿病の人は、
それ以上になりやすいんですよ。
慢性腎臓病(CKD)+糖尿病の人も、血圧と同じように、
単独で糖尿病だけの人よりもしっかり、
血糖値を下げる必要があります。
4)コレステロールもしっかり下げる
これも、高血圧、糖尿病と同じっすね。
脂質異常症(高脂血症)+慢性腎臓病(CKD)の人は、
より以上にしっかりコレステロールを下げる必要があります。
5)その他
痛み止め(非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs))や造影剤なんかの
薬は、たくさん使うと腎臓が悪くなっちゃうんですよ。
造影剤っていうのは、検査をする時に医師が使うから。
普通の人が量をコントロールする事はできませんけどね。
痛み止めっていうのは、痛いときの為に何錠が、
病院で薬を出してもらってる人っていますよね。
たくさん痛み止めを出してもらって、毎日飲んでいると、
どんどん腎臓の機能が悪くなってしまう事がありますから。
注意しなければなりません。
それと、水分が足りなくなって脱水になっちゃうと、
腎臓の機能が悪くなる事がありますので。
これにも注意が必要ですよ。
そんなわけで、「慢性腎臓病(CKD)の治療」について、
おおざっぱな話でした。
細かい話は、次回以降で書いていきますね。
そんな訳で、今回は「慢性腎臓病(CKD)の治療」
についてでした。
そいじゃあ、今日はここまで。
いつものように、下にまとめを書いておきますね!
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【今日のまとめ】
●慢性腎臓病(CKD)の治療1
1)生活習慣の改善
2)血圧をしっかり下げる
3)糖尿病の人は、血糖値をしっかり下げる
4)コレステロールもしっかり下げる
5)その他
参照:CKD診療ガイド
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慢性腎臓病(CKD)9、慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気2
2008年08月04日
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◆ やぶ医師のひとりごと 第 121 号 ◆
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H20年4月25日発行 購読者数 12606名
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<本日のテーマ> 慢性腎臓病(CKD)9
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「慢性腎臓病(CKD)」について。
まずは、先週までの復習。
●慢性腎臓病(CKD)とは
腎臓の機能が低下し、腎臓が障害をおこした状態(病態)。
●慢性腎臓病(CKD)とは、具体的には、
おしっこ(尿)からタンパクが出たり、
腎臓の機能が100点満点中60点以下、
というのが3ヶ月以上続いた状態(病態)。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気には、
糖尿病、高血圧、慢性腎炎等がある。
●慢性腎臓病(CKD)のステージ分類
ステージ 重症度 進行度による分類
GFR(mL/min/1.73m2)
1 腎障害はあるが、GFRは正常または亢進 ≧90
2 GFR軽度低下 60-89
3 GFR中等度低下 30-59
4 GFR高度低下 15-29
5 腎不全 <15
(下線は乗数です。m2はmの2乗です。)
●慢性腎臓病(CKD)の重要性
慢性腎臓病(CKD)は、腎臓が悪いというだけでなく、
動脈硬化が進んで、心筋梗塞や脳卒中になりやすくなる。
●慢性腎臓病(CKD)の頻度
○厳密に慢性腎臓病(CKD)の定義を当てはめると、
日本には慢性腎臓病(CKD)の患者数は約2000万人。
○ただし、日本人というのは、元々腎臓が悪い人種なので、
それを考慮すると、約400万人の患者がいる。
●慢性腎臓病(CKD)の検査
○血液検査、尿検査
●慢性腎臓病(CKD)の症状
○基本的には慢性腎臓病(CKD)に症状はない。
○ただし、慢性腎臓病(CKD)が進んで、
腎機能がかなり悪くなったり、尿から大量にタンパク
が出ている場合は、体がむくんだり、
息が苦しいという症状が出る場合もある。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気1
○腎臓の機能が低下する原因
1),腎臓をたくさん使って、腎臓が疲労してくる。
具体的には年を取ること(加齢)
2),病気で腎臓の機能が悪くなる。
「慢性腎臓病(CKD)」っていうのは、病気ではなく、
腎臓の機能が低下している状態(病態)です。
具体的には、腎臓の機能が100点満点中60点以下、
というのが3ヶ月以上続いた状態です。
腎臓が悪いと、動脈硬化が進んで、心筋梗塞とか脳卒中とか
恐ろしい病気になりやすくなっちゃうんです。
慢性腎臓病(CKD)って診断するためには、
血液検査や尿検査なんかの検査をするんですが、
慢性腎臓病(CKD)には、基本的には症状はありません。
ただ、重症になると、体がむくんだり、息が切れるといった
症状が出る事もあるんですよ。
そいで、腎臓っていうのは年を取ったり、
病気になると悪くなる、って話でした。
そいじゃあ今日は、具体的にどんな病気になると、
慢性腎臓病(CKD)になるの?
って事で、今日も「慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気」
についてです。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気
腎臓の機能が悪くなる原因は、おおざっぱに言うと2つ。
1),腎臓をたくさん使って、腎臓が疲労してくる。
2),病気で腎臓の機能が悪くなる。
この2つです。
先週は、1)について勉強していったので。
今週は、
2),病気で腎臓の機能が悪くなる。
についてです。
慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気で多いのは、
(1)糖尿病
(2)慢性糸球体腎炎
(3)高血圧
この3つです。
日本で透析してる人って、何人位いるか知ってますか?
実は、約26万人もいるんですよー。
これって、ダントツで世界一の数です。
世界中で透析してる人の約半分は、日本でやっています。
医療費も、透析患者だけで1兆円くらいかかってるんですわ。
日本は借金大国だから、医療費も減らす、って言って、
政府は弱い者いじめをして、医療費を削減しています。
新聞やテレビ、そしてブログなんかでも書かれてますよね。
日本の医療費は先進国の中でも一番安いんだから、
私はこれ以上医療費を削減すべきではないと思いますが。
政府はもっともっと、貧乏人から搾取しようとしています。
まあ、その話は置いておいて。
透析になったら、1人で年間数百万円も医療費がかかるし、
週に3回も病院に来て透析しなきゃならないから。
かなり大変なんですよ。
だから、透析になる前に、腎臓がそれ以上悪くならないように、
慢性腎臓病(CKD)になる前に、もしくは、
慢性腎臓病(CKD)なっても早期で食い止める、
って事が大事なんです。
ちなみに、透析になる病気別の割合は、
(1)糖尿病性腎症 42・9%
(2)慢性糸球体腎炎 25・6%
(3)腎硬化症(高血圧) 9・4%
となっています。
慢性腎臓病(CKD)になる原因疾患の割合というのは、
実は正確にはわからないんですけどね。
でも、だいたい同じくらいだろう、って思われています。
(1)糖尿病
このブログでも以前やっていますし。
私が書いた無料レポートにも書いていますよね。
糖尿病については。
ちなみに、無料レポートはこれっす。
★日本一わかりやすい!「糖尿病」
http://www.muryoj.com/get.php?R=824&M=874
糖尿病っていうのは、血糖値が高いってだけではなくって、
動脈硬化も進むし、腎臓や目もやられてしまう病気です。
そいで、悪くなったら腎不全になって、
透析しなきゃいけなくなったり、
失明してしまうこともある、恐ろしい病気です。
日本でも、どんどん糖尿病の患者の数が増えていっています。
糖尿病になった結果、腎臓が悪くなることを、
「糖尿病性腎症」って言います。
腎不全の患者も、透析する患者の数も増えているのですが、
透析する患者の病気で一番多いのが、「糖尿病性腎症」です。
(2)慢性糸球体腎炎
「慢性」っていうのは、医学用語で、
「ずーっと」、とか「長期間」っていう事です。
逆の言葉が「急性」ですね。
一時的なとか、そういう意味っすね、こっちは。
「炎症」っていうのは、わかりやすいのは「風邪」かな。
「風邪」ひくと、喉が痛くなりますよね。
あれって、喉に炎症が起きているからなんですよ。
で、何日かしたら治るから。
風邪っていうのは、正式名称は「急性上気道炎」って言います。
ああいう、炎症が「慢性」だから、
ずーっと腎臓に起きているのが、「慢性腎炎」です。
腎臓の中の「糸球体」っていう所。
「糸球体」っていうのは、主におしっこ(尿)を
造っているところなんですけど。
この「糸球体」に炎症が起きているから、
「慢性糸球体腎炎」っていわれます。
一番有名なのは、「IgA腎症」っていう病気です。
この病気の場合は、血尿って言って、
尿に血が混ざる場合が多いです。
日本で透析になる病気で一番多いのは、「糖尿病」なんですが。
それって、結構最近の事なんですよ。
それまで、約10年前くらい前までは、
「慢性腎炎」、「慢性糸球体腎炎」が一番多かったんですよ。
(3)高血圧
これも生活習慣病だから、メルマガでも何回も出ていますよね。
高血圧っていうのは、ただ血圧が高いってだけではなく、
血圧が高い状態が続くと、動脈硬化が進むし。
心臓や腎臓もやられていっちゃうんですよ。
高血圧の結果、腎臓がやられちゃって、
腎臓の機能が悪くなると「腎硬化症」って言われます。
ちなみに、高血圧についての無料レポートは、これっす。
★日本一わかりやすい!「高血圧」
http://www.muryoj.com/get.php?R=826&M=874
糖尿病があって、高血圧もあって、腎臓が悪い人とか。
慢性糸球体腎炎で血圧も高いと、腎不全が進み易いとか。
本当は、単純にはいかないんですけどね。
この3つの病気が、慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気では
多いんで、これだけ覚えれば良いっすよ。
そんな訳で、今日も
「慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気」についてでした。
そいじゃあ、今日はここまで。
いつものように、下にまとめを書いておきますね!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【今日のまとめ】
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気2
(1)糖尿病(糖尿病性腎症)
(2)慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)
(3)高血圧(腎硬化症)
参照:CKD診療ガイド
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慢性腎臓病(CKD)8、慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気1
2008年08月03日
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◆ やぶ医師のひとりごと 第 120 号 ◆
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<本日のテーマ> 慢性腎臓病(CKD)8
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「慢性腎臓病(CKD)」について。
まずは、先週までの復習。
●慢性腎臓病(CKD)とは
腎臓の機能が低下し、腎臓が障害をおこした状態(病態)。
●慢性腎臓病(CKD)とは、具体的には、
おしっこ(尿)からタンパクが出たり、
腎臓の機能が100点満点中60点以下、
というのが3ヶ月以上続いた状態(病態)。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気には、
糖尿病、高血圧、慢性腎炎等がある。
●慢性腎臓病(CKD)のステージ分類
ステージ 重症度 進行度による分類
GFR(mL/min/1.73m2)
1 腎障害はあるが、GFRは正常または亢進 ≧90
2 GFR軽度低下 60-89
3 GFR中等度低下 30-59
4 GFR高度低下 15-29
5 腎不全 <15
(下線は乗数です。m2はmの2乗です。)
●慢性腎臓病(CKD)の重要性
慢性腎臓病(CKD)は、腎臓が悪いというだけでなく、
動脈硬化が進んで、心筋梗塞や脳卒中になりやすくなる。
●慢性腎臓病(CKD)の頻度
○厳密に慢性腎臓病(CKD)の定義を当てはめると、
日本には慢性腎臓病(CKD)の患者数は約2000万人。
○ただし、日本人というのは、元々腎臓が悪い人種なので、
それを考慮すると、約400万人の患者がいる。
●慢性腎臓病(CKD)の検査
○血液検査、尿検査
●慢性腎臓病(CKD)の症状
○基本的には慢性腎臓病(CKD)に症状はない。
○ただし、慢性腎臓病(CKD)が進んで、
腎機能がかなり悪くなったり、尿から大量にタンパク
が出ている場合は、体がむくんだり、
息が苦しいという症状が出る場合もある。
「慢性腎臓病(CKD)」っていうのは、病気ではなく、
腎臓の機能が低下している状態(病態)です。
具体的には、腎臓の機能が100点満点中60点以下、
というのが3ヶ月以上続いた状態なんです。
腎臓が悪いと、動脈硬化が進んで、心筋梗塞とか脳卒中とか
恐ろしい病気になりやすくなっちゃうんですけどね。
慢性腎臓病(CKD)の人って、日本で400万人位います。
慢性腎臓病(CKD)って診断するためには、
血液検査や尿検査なんかの検査をするんですが、
慢性腎臓病(CKD)には、基本的には症状はありません。
ただ、重症になると、体がむくんだり、息が切れるといった
症状が出る事もある、って話でした。
そいじゃあ、慢性腎臓病(CKD)っていうのは、
病気ではなくって病態なのはわかるけど。
そもそも、どんな病気の時に慢性腎臓病(CKD)になるの?
って事で、今日は「慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気」
についてです。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気
慢性腎臓病(CKD)っていうのは、
腎臓の機能が悪いという病態(状態)です。
で、なんで腎臓の機能が悪くなるかっていうと。
おおざっぱに言うと、2つ。
1),腎臓をたくさん使って、腎臓が疲労してくる。
2),病気で腎臓の機能が悪くなる。
この2つですわ。
1)に関しては、一言で言うと、「加齢」の事ですね、ほとんどは。
腎臓っていうのは、おしっこ(尿)を作る臓器なんですが。
だいたい、一日に1~2リットルのおしっこ(尿)を作っています。
まあ、その100倍くらいの水分を
体の中で使っているんですけどね、循環させて。
今日は腎臓を大事にするために、腎臓を休ませよう。
とか、そんな事はできないので。
生きている限り、腎臓という臓器は、自分の意志とは関係なく、
毎日毎日、おしっこ(尿)を造ってくれます。
働き者なんですわ。
人じゃないけど(笑)
そんな風に、何年も、何十年も腎臓を使っていたら当然、
腎臓の機能はだんだん落ちてきます。
80歳まで生きていたら、80年間、毎日毎日、
腎臓はおしっこ(尿)を造り続けているんですからね。
超高性能のコーヒーのフィルターがあっても、
1万回も使ったら、徐々にフィルターが詰まってきて、
性能が悪くなっちゃいますよね。
まあ、そんな感じですわ。
どのくらい腎臓の機能が落ちてくるかっていうと。
具体的には、腎臓の機能っていうのは正常の人でも、
10年毎に100点満点でだいたい2~10点ずつ、
腎臓の機能は落ちてきます。
一番腎機能が良い20歳の時に、腎機能が100点だとして、
10年間で5点ずつ減っていくとすると。
80歳になると、20歳から60年経つから、
減っていくのは、6x5=30点になります。
だから80歳になると、腎臓の機能は、
100-30=70点くらいになります。
これ、普通ですね、はっきり言って。
80歳になっても、腎機能が100点なんて人は、
基本的にはいません。
また、全く病気がない人だったら、80歳になっても
10年で10点ずつ減っていったとしても、
100-10x6=40点になります。
これは、100点満点で60点以下だから、
慢性腎臓病(CKD)になりますよね。
緩い基準で、50点以下で慢性腎臓病(CKD)だとしても、
当てはまってしまいますよ。
40点だからね。
でも、まあ、この位だったら、透析をしなきゃいけないって程、
腎臓の機能が悪いわけでもないし。
先週もやったけど、この程度だったら
症状は殆どの場合は出ないので。
定義の上では、慢性腎臓病(CKD)になりますけど、
基本的には問題ありませんわ。
本題の「病気」の話まで行かなかったけど。
思っていたよりも、ちょっと長くなってしまったので。
今日はここまでにしましょうか。
そんな訳で、今回は
「慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気」についてでした。
そいじゃあ、今日はここまで。
いつものように、下にまとめを書いておきますね!
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【今日のまとめ】
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気1
○腎臓の機能が低下する原因
1),腎臓をたくさん使って、腎臓が疲労してくる。
具体的には年を取ること(加齢)
2),病気で腎臓の機能が悪くなる。
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慢性腎臓病(CKD)7、慢性腎臓病(CKD)の症状
2008年08月03日
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◆ やぶ医師のひとりごと 第 119 号 ◆
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<本日のテーマ> 慢性腎臓病(CKD)7
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「慢性腎臓病(CKD)」について。
まずは、先週までの復習。
●慢性腎臓病(CKD)とは
腎臓の機能が低下し、腎臓が障害をおこした状態(病態)。
●慢性腎臓病(CKD)とは、具体的には、
おしっこ(尿)からタンパクが出たり、
腎臓の機能が100点満点中60点以下、
というのが3ヶ月以上続いた状態(病態)。
●慢性腎臓病(CKD)の原因となる病気には、
糖尿病、高血圧、慢性腎炎等がある。
●慢性腎臓病(CKD)のステージ分類
ステージ 重症度 進行度による分類
GFR(mL/min/1.73m2)
1 腎障害はあるが、GFRは正常または亢進 ≧90
2 GFR軽度低下 60-89
3 GFR中等度低下 30-59
4 GFR高度低下 15-29
5 腎不全 <15
(下線は乗数です。m2はmの2乗です。)
●慢性腎臓病(CKD)の重要性
慢性腎臓病(CKD