高脂血症(脂質異常症)5,高脂血症(脂質異常症)の治療
2008年02月05日
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●<本日のテーマ> 高脂血症(脂質異常症)の治療(生活習慣病 3)
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第1回は高脂血症(脂質異常症)の診断基準。
第2回は高脂血症(脂質異常症)の原因。
第3回は高脂血症(脂質異常症)の合併症。
第4回は高脂血症(脂質異常症)の予防についてでしたね。
第5回の今日は、高脂血症(脂質異常症)の治療についてです。
糖尿病、高血圧でもそうだったんですが、
高脂血症(脂質異常症)の治療は生活習慣の改善が基本です。
それでも不十分であれば、薬物療法になります。
決して薬を飲むようになったから、もう何を食べても良い。
運動もしなくて良いってわけではないですからね♪
生活習慣の改善は、血中脂質を下げるだけでなく、
動脈硬化が進むのを防ぐのが目的です。
だから、動脈硬化を促進するほかの要素、
高血圧、耐糖能異常、肥満なども改善できるよう生活を改善します。
具体的には
1.禁煙
2.食生活の改善
3.適正体重の維持
4.適度な運動
になります。
で、食事、運動療法に関してなんですが、
高脂血症(脂質異常症)の治療も予防も基本的には同じです。
では、ここで前回の「高脂血症(脂質異常症)の予防」で書いた、
食事、運動療法の復習をしてみましょう!
●食事)
1.栄養バランスの良い食事を取る。
2.カロリーを控えて、太らない。
3.飽和脂肪酸より、不飽和脂肪酸を多く摂る。
4.食物繊維をしっかりとる。
5.高コレステロールの人は、コレステロールを多く含む食品を控える。
6.中性脂肪が高い人は、砂糖や果物などの糖質と、お酒を減らす。
●運動)
一日合計30~45分位の有酸素運動をするのが望ましい。
高脂血症(脂質異常症)の8割以上は過食、高脂肪食、運動不足などや、
それによる肥満という生活習慣が原因ですから、
それを改善すれば予防ができるって事でした。
これに関して、先日私のメルマガでも紹介した
ドクタースマートさんからメールをいただきました。
「5.高コレステロールの人は、コレステロールを多く含む食品を控える。
コレステロールの多い食品で有名なのは、卵ですね。
魚卵(いくら、すじこ、たらこ、かずのこ等)もですね。」
「コレステロールを多く含む食品を控える」というのは、
正しいと思います。
しかし、玉子を食べるとコレステロールが上昇するというのは、
本当のことですか?
最近の知見では、「玉子を食べてもコレステロールが上昇しない」
と言われているのではないのでしょうか?
という内容でした。
これに関しては、私も実は先週書くかどうか悩んだところなんです。
予防のところで、
3、飽和脂肪酸より、不飽和脂肪酸を多く摂る。
と、ありますよね。
実は卵というのは、不飽和脂肪酸を多く含む食品なんですよ。
以前、「みのも○た」さんがやっている昼の有名な番組で、
「卵は不飽和脂肪酸が多く含まれているから、食べても良い。」
と言っていたそうです。
確かに
「卵は不飽和脂肪酸が多く含まれている」
というのは正しいです。
しかし、卵一個(50g)には210mgものコレステロールが含まれており、
これは一日に必要な摂取量の約2/3に当たります。
不飽和脂肪酸が多く含まれている事は事実なのですが、
このコレステロールを全て下げられる程なのかは、
今のところ何とも言えません。
しかし、卵を食べてもコレステロールは上がらないという、
研究発表をしている方達もいる事は事実です。
ややこしくなってしまったのでまとめると
1,卵には多くのコレステロール(一個に210mg)が含まれている。
2,卵には不飽和脂肪酸が多く含まれている。
1>2であれば、コレステロールは上がります。
1=2であればコレステロールには影響しませんし、
1<2であればコレステロールは下がります。
いろいろな意見があり、まだ結論は出ておりません。
インターネットや他の文献で調べても、高脂血症(脂質異常症)の食事療法では
卵は控えた方が良い、という意見が大半でした。
従って、今の段階ではコレステロールを多く含む卵は
制限した方が無難だろう、という風に思います。
●薬物療法)
高脂血症(脂質異常症)の治療の基本は、食事療法、運動療法なので、
高脂血症(脂質異常症)と診断されたら、2~3ヶ月は食事運動療法を行います。
それでも十分にコレステロールや中性脂肪が下がらない場合に、
薬物療法を「追加」します。
高脂血症(脂質異常症)には大きく分けて、コレステロールが高いタイプと
中性脂肪が高いタイプがいますので、
タイプによって薬を使い分けます。
1)HMG-CoA還元酵素阻害剤
コレステロール合成に作用する酵素を抑えて、
総コレステロールやLDL(悪玉)コレステロールを低下させます。
2)プロブコール
コレステロールが胆汁酸に変化するのを促進します。
3)陰イオン交換樹脂製剤
胆汁酸が腸管から吸収されるのを抑えて、
コレステロールを低下させます。
1)~3)の薬が総コレステロールやLDL(悪玉)コレステロールを
主に低下させる薬剤です。
4)フィブラート系
中性脂肪を低下させ、HDL(善玉)コレステロールを上昇させます。
5)EPA製剤
肝臓でLDLの合成を抑えて中性脂肪を低下させます。
6)ニコチン酸製剤
肝臓でLDLの合成を抑えて中性脂肪を低下させます。
で、4)~6)の薬が主に中性脂肪を下げる薬です。
まあ、医者以外はあんまり細かい薬の事は知らなくっても良いですよ。
大事なのは、「薬を飲んだら食事や運動療法はいらない訳じゃない」
って事です。
あくまで、薬は食事、運動療法に「追加」するものだっていう事です。
本当は糖尿病があるだとか、狭心症、心筋梗塞になった事がある
とかで、どの位までコレステロールは下げなきゃいけないっていう
基準があるのですが。
専門的な話になってしまうので、ここでは省きますね。
というわけで、今日は高脂血症(脂質異常症)の治療についてでした。
全5回で高脂血症についても終了です。
お疲れ様でしたー♪
いつものように、下にまとめを書いておきますね。
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【今日のまとめ】
●高脂血症(脂質異常症)の治療は食事、運動療法と薬物療法
●食事)
1、栄養バランスの良い食事を取る。
2、カロリーを控えて、太らない。
3、飽和脂肪酸より、不飽和脂肪酸を多くとる。
4.食物繊維をしっかりとる。
5.高コレステロールの人は、コレステロールを多く含む食品を控える。
6.中性脂肪が高い人は、砂糖や果物などの糖質と、お酒を減らす。
●運動)
一日合計30~45分位の有酸素運動をするのが望ましい。
●薬物療法)
薬を飲むだけではなく、食事運動療法に追加するのが大事。
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高脂血症(脂質異常症)4,高脂血症(脂質異常症)の予防
2008年02月05日
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●<本日のテーマ> 高脂血症(脂質異常症)の予防 (生活習慣病 3)
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第1回は高脂血症(脂質異常症)の診断基準。
第2回は高脂血症(脂質異常症)の原因。
第3回は高脂血症(脂質異常症)の合併症についてでしたね。
第4回の今日は、高脂血症(脂質異常症)の予防についてです。
第2回の、高脂血症(脂質異常症)の原因から読んでいる読者さんの中には、
どうすれば予防できるか、察しの良い方ならわかるかもしれません。
高脂血症(脂質異常症)の主な原因は
(1)食生活などの生活習慣によるもの
(2)遺伝的な異常によるもの
(3)ほかの病気などによるもの
(4)加齢によるもの
でしたね。
遺伝や年齢、他の病気はどうしようもないですから、
食生活などの生活習慣を改善すれば、予防できそうですね。
高脂血症(脂質異常症)の8割以上は生活習慣が原因ですから、
これを直せば、ほとんどは予防できます。
で、その生活習慣ってのはどんなのかって言うと、
過食、高脂肪食、運動不足などや、
それによる肥満があげられます。
つまり、食事にからんだ要因がいちばん多いんです。
だから、高脂血症(脂質異常症)を防ぐにはまず、
食事に気を配って、正しい食生活をする事が重要です。
食事)
1、栄養バランスの良い食事を取る。
2、カロリーを控えて、太らない。
まあ、この二つは当たり前で、他の生活習慣病である、
高血圧、糖尿病の予防、治療でも同じです。
カロリーを抑えた適切な食事をすれば痩せるってのは、
ホ●エモンを見ればわかりますね。
拘置所に3ヶ月入っていただけで、8キロ痩せてます。
こんな言い方するのもあれですが、食事療法の良い例です。
で、ここからが、高脂血症(脂質異常症)特有の食事です。
3、飽和脂肪酸より、不飽和脂肪酸を多くとる。
飽和脂肪酸というのは、おもに動物性脂肪ですね。
不飽和脂肪酸というのは、おもに植物性脂肪や魚の脂肪です。
オリーブ油には一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸が含まれてます。
これは動脈硬化を促進する悪玉コレステロール(LDL)を下げ、
動脈硬化を予防する善玉コレステロール(HDL)
を上げる働きがあります。
油なのにオリーブオイルが高脂血症に良いっていうのは、
聞いたことがある人もいるんじゃないですかね。
EPAとかDHAって言葉聞いたことありませんか?
コマーシャルなんかでもやってますよね。
頭が良くなるって事でも有名ですよね。
青魚に多く含まれるn-3系の多価不飽和脂肪酸、
エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)
には中性脂肪を減らす働きがあります。
しかーも、EPAにはHDLを上げる働きが、
DHAにはコレステロールを下げる働きがあるんですよ。
こりゃあ、食べるしかないっすね。
4.食物繊維をしっかりとる。
食物繊維といえば、便秘に良いって事で有名ですね。
食物繊維が多い食べ物といえば、緑黄色野菜や海藻です。
実は便秘だけでなくって、高脂血症にも良いんですよー。
なぜかっていうと、食物繊維を食べると、
胆汁酸とくっついて、一緒に便に出してくれるんです。
胆汁酸の原料はコレステロールですから、
コレステロールも一緒に外に出してくれるって事ですね。
だから当然、血液中のコレステロールも下がります。
5.高コレステロールの人は、コレステロールを多く含む食品を控える。
コレステロールの多い食品で有名なのは、卵ですね。
魚卵(いくら、すじこ、たらこ、かずのこ等)もですね。
他には肉類(特に霜降り肉)なんかですね。
ちょっとこういうサイトとかで調べれば、具体的に
たくさん載っていますよ。
→ http://tinyurl.com/he8s7
どの位控えた方が良いかってのを具体的に言うと、
卵は一日一個までにした方が良いです。
6.中性脂肪が高い人は、砂糖や果物などの糖質と、お酒を減らす。
こんなところですかね、食事に関しては。
コレステロールが高い人と、中性脂肪が高い人では、
ちょっと違うのがポイントです。
両方とも高い人は、両方やって下さいね!
運動)
高脂血症(脂質異常症)の予防で、食事とならんで重要なのが運動です。
なぜかっていうと
1,とり過ぎたエネルギーを消費して、
皮下や内臓に脂肪分が蓄積されるのを防いでくれる。
2,血行を促して血管の弾力をよくしたり、血管を広げて、
血圧を下げ、動脈硬化を防いでくれる。
3, リパーゼ(体内での脂肪の流れがよくなるように
調節する酵素の一つ)を活性化させ、
悪玉コレステロール(LDL)を減らして
善玉コレステロール(HDL)を増やしてくれる。
以上の3つの理由からです。
具体的にどんな運動が良いかっての、わかりますか?
そうです。
「有酸素運動」です。
有酸素運動っていうのは、ウォーキングや軽いジョギング、
平らなところでのサイクリングやゆっくりと泳ぐ水泳等です。
糖尿病、高血圧の予防や治療でも出てきましたね。
できれば一日30~45分位するのが望ましいです。
一回に30分とかの時間が取れなくても
10分を3回とか4回って、分けても良いです。
あくまで有酸素運動なので、全力疾走とかでなくって、
軽く汗をかいたり、息が切れる程度にしておいて下さいね。
ってなわけで、今日は高脂血症(脂質異常症)の予防についてでした。
いつものように、下にまとめを書いておきますね。
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【今日のまとめ】
●高脂血症(脂質異常症)の予防は食事と運動
●食事)
1、栄養バランスの良い食事を取る。
2、カロリーを控えて、太らない。
3、飽和脂肪酸より、不飽和脂肪酸を多くとる。
4.食物繊維をしっかりとる。
5.高コレステロールの人は、コレステロールを多く含む食品を控える。
6.中性脂肪が高い人は、砂糖や果物などの糖質と、お酒を減らす。
●運動)
一日合計30~45分位の有酸素運動をするのが望ましい。
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高脂血症(脂質異常症)3,高脂血症(脂質異常症)の合併症
2008年02月05日
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●<本日のテーマ> 高脂血症(脂質異常症)の合併症 (生活習慣病 3)
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第1回は高脂血症(脂質異常症)の診断基準。
第2回は高脂血症(脂質異常症)の原因についてでしたね。
第3回の今日は、高脂血症(脂質異常症)の合併症についてです。
合併症というのは、その病気がもとになって起こる、
別の病気や症状の事です。
糖尿病、高血圧の所でも出てきたので、
以前にこのメルマガ(ブログ)を
読んでいる人は、もうご存じですね。
この「合併症」という言葉は、どの病気でも出てくるので、
覚えといて下さいね。
で、高脂血症(脂質異常症)の合併症に何があるかというと
○脳卒中
○心筋梗塞
はい、出たー。
また、いらっしゃいましたね。
脳梗塞さんと心筋梗塞さん。
もう常連さんですね、ホント。
高血圧でも糖尿病でも、いらっしゃいましたね、お客さん。
この二つは、何度も言うけど血管が細くなる病気です。
最近購読された方は、知らなかったらごめんなさい。
心臓の表面を走る血管が細くなって詰まれば、心筋梗塞。
脳に行く血管が細くなって詰まれば、脳梗塞ですね。
まあ、生活習慣病ってのは、動脈硬化が進む病気ですからね。
みんな。
同じ病気になるのは、当たり前といえば当たり前なんですが。
って事でもうこれ以上の説明はいらないですかね、この2つには。
動脈硬化が進んで、血管が細くなると言葉で言われても
わかりずらいでしょうから、イメージ図はこれです。
→ http://www.banyu.co.jp/health/life/pa-0/kosi_01.html
下に行くほど、どんどん血管が細くなっていってますよね。
もうひとつ
→ http://www.kaizen-seikatsu.net/syukan/blood.html
このページの一番下の絵です。
この絵のように、血管の内側(内膜)にコレステロールとか、
その残骸なんかが入り込んで、
どんどん血管が細くなっていくんですよ。
善玉コレステロール(HDL)ってのはこの中に入った
コレステロールを引き抜いて、肝臓まで運んでいってくれます。
だから、動脈硬化を抑制するんで善玉って言われてるんです。
こんな感じで心臓の血管や脳に行く血管が細くなります。
もちろん足の血管も細くなりますね。
足の血管が細くなる病気のことを
ASO(閉塞性動脈硬化症)と言います。
ASOも高脂血症の合併症のひとつです。
足の血管が細いASOでは、100mとか200m歩くと、
足が痛いくて、歩けないという症状がでる事が多いです。
もっと重症になると50mとか、安静時にも痛みが出るんですけどね。
こうやって、全身の血管が細くなって硬くなっていきます。
動脈硬化っていうくらいだから、本当に血管が硬くなります。
動脈硬化が進んだ人の血管を体の上から触ると、
こりこりした感触がして、本当に硬いです。
そうなると、血圧も高くなっちゃいます。
なんでかっていうのは、風船に例えるとわかりやすいですかね。
新品のゴムのまだ硬い風船を膨らまそうとすると、
凄い圧力で空気を送らないと膨らみませんよね。
で、何回か繰り返してゴムが柔らかくなってくると、
一回しぼませても、また膨らますのにそんなに
力んで息を吹かなくても良くなりますよね。
血圧っていうのは、心臓が血液を送り出す圧力の事ですから、
血管(風船)が硬くなれば、血圧(息)の圧力も
高くないといけなくなりますね。
また、動脈硬化以外の高脂血症の合併症として、
忘れてはならないのが、急性膵炎です。
中性脂肪が1000とかすごーく上がるとなることがあります。
急性膵炎ってのは、お腹の中の火傷みたいもんです。
そりゃーもう、お腹が痛くなって大変です。
心筋梗塞とか急性膵炎とか合併症が出れば症状もでますけど、
基本的には高脂血症(脂質異常症)自体では症状はありません。
家族性高コレステロール血症の場合は、まぶた、関節、
アキレス腱などに黄色腫と呼ばれる
コレステロールの固まりができることはありますけどね。
だから高血圧と共にサイレントキラー(沈黙の暗殺者)なんて
呼ばれたりもするんです。
怖いですねー。
ってなわけで、今日は高脂血症(脂質異常症)の合併症についてでした。
いつものように、下にまとめを書いておきますね。
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【今日のまとめ】
●高脂血症(脂質異常症)の合併症
(1)心筋梗塞
(2)脳梗塞
(3)ASO(閉塞性動脈硬化症)
(4)急性膵炎
●高脂血症(脂質異常症)が進むと動脈硬化が進むので、血圧も上がる。
●高脂血症(脂質異常症)の症状
基本的にはない。
別名サイレントキラー(沈黙の暗殺者)
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高脂血症(脂質異常症)2,高脂血症(脂質異常症)の原因
2008年02月05日
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●<本日のテーマ> 高脂血症(脂質異常症)の原因 (生活習慣病 3)
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第1回の前回は高脂血症(脂質異常症)の診断基準でしたね。
●高脂血症(脂質異常症)の診断基準
1,総コレステロール 220mg/dl以上
2,中性脂肪 150mg/dl以上
3,LDLコレステロール 140mg/dl以上
4,HDLコレステロール 40mg/dl以下
第2回の今日は、高脂血症(脂質異常症)の原因についてです。
高脂血症(脂質異常症)の主な原因は
(1)食生活などの生活習慣によるもの
(2)遺伝的な異常によるもの
(3)ほかの病気などによるもの
(4)加齢によるもの
に分けられます。
例によって、それぞれについて見ていきましょう!
(1)食生活などの生活習慣によるもの
高脂血症(脂質異常症)の原因のうちで最も多いのは、
食生活の乱れ(偏食、過食、間食の摂り過ぎ)や
運動習慣(運動不足)などのライフスタイルの乱れが
引き金になって高脂血症になるケースです。
これに遺伝的に高脂血症(脂質異常症)になりやすい
体質(後で述べますね)が重なれば、
高脂血症(脂質異常症)になる確率は高くなっちゃうんです。
特に食生活の影響は大きいですねー。
高カロリーの食事、コレステロール・飽和脂肪酸・糖質
などを多く含む食品やアルコールの取り過ぎは、
コレステロールや中性脂肪を増加させてしまうんです。
また、運動不足は脂質の代謝能力を低下させます。
するとどうなるかっていうと、代謝されないから
体に貯まっちゃうんですよ。脂肪が。
んでもって、肥満になっちゃいますね。
更に、タバコは善玉コレステロール(HDL)を減らして
悪玉コレステロール(LDL)をより悪玉にするといわれています。
(2)遺伝的な異常によるもの
○LDL受容体の先天的な異常が原因の家族性高コレステロール血症
○リポ蛋白リパーゼに遺伝的な異常がある高トリグリセリド血症
家族性高コレステロール血症ってのは遺伝性が強いです。
500人に1人って結構高い割合でいるんで、
親戚にこの病気の人がいる人は要注意ですよ!
家族性高コレステロール血症の人は、
子供のころからコレステロールの値が高くって、
動脈硬化も進みやすくなっちゃいます。
症状は、まぶた、関節、アキレス腱などに黄色腫と呼ばれる
コレステロールの固まりができたりすることがあります。
遺伝的な要因に食生活などの要因が加われば、
家族性高コレステロール血症は一層悪化しちゃいますから
更に要注意しなきゃ駄目っす。
また、中性脂肪を分解するリポ蛋白リパーゼに
遺伝的な異常があると(リポ蛋白リパーゼ欠損症)、
すげー中性脂肪が高くなっちゃう事が多いです。
だって、分解できないんだから、どんどん貯まっていきますよね。
リポ蛋白リパーゼ欠損症の症状としては、
黄色腫、急性膵炎(すいえん)などがあります。
(3)ほかの病気などによるもの
別の病気が原因となってなる高脂血症の事を
なんて言うかわかりますか?
高血圧の所をきちんと読んで、覚えている人はわかりますね。
二次性(続発性)高脂血症(脂質異常症)っていいます。
まあ、ほとんどの人は答えられなかったと思いますが、
気にせず次に進んで下さい。
答えられた方は、かなり優秀です、ホント。
原因となる主な病気としては、甲状腺ホルモンの分泌が減る
甲状腺機能低下症やクッシング症候群などの内分泌性の病気。
ネフローゼ症候群や腎硬化症などの腎臓病。
肝臓や胆道の病気、糖尿病、などがあげられます。
また、薬の副作用で高脂血症になることもあるので、
他の病気を治療中の人は主治医にちゃんと言って下さいね。
(4)加齢によるもの
女の人は40歳位までは、男の人に比べて
高脂血症(脂質異常症)になる頻度は低いんすけど、
更年期を迎える50歳位からコレステロールが
急に増えて、高脂血症と診断されるケースは多いです。
女性ホルモンの1つであるエストロゲンの分泌量が、
閉経によって減少するからなんですよ。
エストロゲンは肝臓でのLDL受容体を増やす働きがあり、
それによってLDL(悪玉)コレステロールの処理が行われます。
閉経によってエストロゲンが減少すると、
LDL(悪玉)コレステロールの処理能力が低下します。
そのため血液中にコレステロールが増えて、
高コレステロール血症になるんです。
また、中性脂肪値も閉経期前後から上昇する事が多いです。
いつものように、下にまとめを書いておきますね。
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【今日のまとめ】
●高脂血症(脂質異常症)の主な原因
(1)食生活などの生活習慣によるもの
(2)遺伝的な異常によるもの
(3)ほかの病気などによるもの
(4)加齢によるもの
●高脂血症(脂質異常症)の原因となる食事
高カロリーの食事、コレステロール・飽和脂肪酸・糖質
などを多く含む食品やアルコールの取り過ぎ。
●運動不足→脂質の代謝能力低下→肥満
●親戚に家族性高コレステロール血症の人が
いる人は要注意。
●別の病気が原因の高脂血症(二次性高脂血症)や
薬が原因の高脂血症(脂質異常症)もある。
●女性は閉経した後、要注意。
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高脂血症(脂質異常症)1,高脂血症(脂質異常症)の診断基準
2008年02月05日
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●<本日のテーマ> 高脂血症(脂質異常症)1 (生活習慣病 3)
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第1回の今日は、高脂血症(脂質異常症)の
診断基準についてです。
高脂血症(脂質異常症)っていうのは、
文字通り、脂が多い病気ですね。
血液中の脂質が多すぎる病気の事です。
血液の中に油なんてあるの?
って思いましたか。
実は、血液中にはコレステロール、中性脂肪、リン脂質、
遊離脂肪酸の4種類の脂が溶け込んでいるんですよ。
その中で多すぎると問題になるのは、
コレステロールと中性脂肪です。
じゃあ血液中のコレステロールや中性脂肪が多いかどうかを
測るにはどうすれば良いかって言うと、簡単ですね。
血液検査をすれば良いんですよ。
健康診断を受けた事がある人は知っていると思いますが、
主な検査項目には
1,総コレステロール(TC)
2,中性脂肪(トリグリセリド、TG)
3,LDLコレステロール(悪玉コレステロール,LDL)
4,HDLコレステロール(善玉コレステロール,HDL)
の4つがあります。
会社等でやる健康診断の項目っていうのは、一応決まっていて、
これら4つはその中に全て入っています。
前に健診をやったことがある人は、検査結果が残っていれば
見てみると良いですよ。
テレビや雑誌なんかで、コレステロールや中性脂肪が
悪者のように扱われていますが、それ自体は大事な物なんです。
コレステロールは細胞や細胞膜、ホルモンの原料になりますし、
中性脂肪も身体の活動を支える重要なエネルギー源ですので、
どちらも人間にはなくてはならない物なんですよ。
でも、多すぎるのは問題なんです。
で、高脂血症(脂質異常症)って言うのは
コレステロールや中性脂肪が
高い病気って事なんですけど、
どれくらい高いと病気かっていうと。
1,総コレステロール 220mg/dl以上
2,中性脂肪 150mg/dl以上
3,LDLコレステロール 140mg/dl以上
4,HDLコレステロール 40mg/dl以下
が一応の診断基準になります。
LDLコレステロールっていうのは血中に増えすぎると、
血管の内側の壁を傷つけちゃうんです。
そいで、動脈硬化が進みます。
だから、悪者のコレステロールっていう意味で、
悪玉コレステロールって俗称がついています。
一方HDLコレステロールは、細胞内や動脈内にある
不要なコレステロールを取り込んで、肝臓に運んでくれます。
貯まっている脂を引き抜いて、持っていってくれるんです。
そうすると動脈硬化が防げますね。
だから、善玉コレステロールとも言われています。
HDLコレステロールっていうのは、高い方が良いんですよ。
だから、低すぎるのが病気になります。
診断基準に一応って書いたのは、この基準すごーく厳しいんです。
この基準でいくと、高脂血症の人の数は日本で2200万人に
なってしまうんですよ。
(参考:平成12年厚生労働省循環器基礎疾患調査)
しかも、男性は30代から、女性は50代からほぼ2人に1人が
高脂血症(脂質異常症)になっちゃうんです。
で、この基準を変えようかって話が出ています。
単純に値を上げるんじゃなくって、心筋梗塞や脳梗塞になりそうな
動脈硬化の進んでいる人は厳しく、そうでない人は甘くって事に
なりそうなんですけど。
そこら辺の話は、次回以降に話して行きましょうか。
いつものように、下にまとめを書いておきますね。
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【今日のまとめ】
●高脂血症(脂質異常症)の診断基準
1,総コレステロール 220mg/dl以上
2,中性脂肪 150mg/dl以上
3,LDLコレステロール 140mg/dl以上
4,HDLコレステロール 40mg/dl以下
●コレステロールも中性脂肪も人間が生きていくには、
なくてはならないものだが、高すぎると悪い。
●LDLコレステロール=悪玉コレステロール
高い方が悪い
●HDLコレステロール=善玉コレステロール
低い方が悪い
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